国土交通省の国土技術政策総合研究所は4日、カーナビ・ETCを進化させて一体化した路上の通信アンテナである「ITSスポット」と「ITSスポット対応カーナビ」を使って、駐車場の課金をシミュレートする実験を行うと発表した。同研究所では、ITSスポットを利用した駐車場やドライブスルーなどでのキャッシュレス決済の官民共同研究を一昨年11月から行っており、昨年11月からは現場での機器の動作実験を行っている。今回は、さらにクレジットカード会社のシステムまで接続して、実験用のITSスポットと対応カーナビを使い、実用化を見据えた実験を行うことになったもの。実験場所は、東日本高速道路が保有する日比谷駐車場で、2月8日には実験を公開する。ITSスポットは、今年1月から3月にかけて全国の高速道路上を中心に約1600か所の整備が段階的に完成する予定で、自動車に搭載された「ITSスポット対応カーナビ」との高速・大容量通信を実現する。共同研究には、アマノ(料金精算機)、沖電気工業および東芝(売上げ管理機器)、JVCケンウッドホールディングスおよびパイオニア(ITSスポット対応カーナビ)の5社が参加している。