山歩きの頼りになるパートナー アウトドアGPSを試す…GARMIN Oregon450TC | RBB TODAY
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山歩きの頼りになるパートナー アウトドアGPSを試す…GARMIN Oregon450TC

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GARMIN Oregon450TC
  • GARMIN Oregon450TC
  • 本体下部のゴムのカバーを開けるとUSB端子がある。パソコンと接続して様々なデータ管理が可能だ。 GARMIN Oregon450TC
  • 斜めから見ると本体の丸みがよくわかる。厚みはあるものの、この丸さと出っ張りが一切ないことからポケットやバッグへの収まりもよく、携帯性は非常によい。 GARMIN Oregon450TC
  • 裏蓋を開けると単三電池2本が収まっている。アルカリ乾電池のほか、ニッケル水素の充電池や単三型リチウム電池にも正式対応している。 GARMIN Oregon450TC
  • 電池を取り出すとその下にマイクロSDカードスロットがある。カード内にデジカメ画像をコピーしておいて本機で閲覧するといったことも可能だ。 GARMIN Oregon450TC
  • 付属のカラビナクリップを取り付けたところ。ベルトやバッグにぶら下げられる。 GARMIN Oregon450TC
  • メインメニューは1ページに6個のアイコンが並び、それが5ページある。タッチスクリーンの操作性は良好だ。 GARMIN Oregon450TC
  • 山岳地帯での地図表示。陰影のついた色彩が非常に見やすく、2D表示でも立体的な地形の様子が分かりやすい。 GARMIN Oregon450TC
 登山家から絶大な支持を得るGARMINからハンディGPSのニューモデルが登場した。性能を向上させながら大幅なプライスダウンを果たした注目モデルだ。

◆GARMINの本格ハンディGPSがより手軽に

 今や登山の世界でもGPSは必須の装備となっているが、多くの登山家が信頼を置くハンディ(ハンドヘルド)GPSのブランドがGARMINだ。カーナビなどと違い、登山用ハンディGPSは山岳地の極低温や風雨にさらされるなど過酷な環境に置かれ、それでいて故障は許されない。しかも小型軽量が絶対であり、さらにバッテリーライフも高水準が要求される。GARMINはこういった難しい要求を満たす製品を数多くリリースし、このジャンルでは長らくトップシェアを維持している。

 GARMIN製品はラインナップが豊富で、ハンディGPSだけに限っても都市部を含む旅行向けの製品などもある。そのなかでOregonは山岳地での使用を前提とした本格的な登山向けの製品だ。今回発売された『Oregon450TC』は従来モデルのOregon300を進化させたもので、その発売は登山愛好家のあいだで大きな話題となった。なぜならOregon300が地図ソフト別売で標準小売価格12万6000円だったのに対し、Oregon450TCは2本の地図ソフトがプリインストール済みで9万9750円。驚くべき大幅なスライスダウンがなされたからだ。

 しかも、付属する地図の1本はOregon450TCと同時発売となる「日本登山地図TOPO10M Plus」。これは登山地図として定評のある昭文社の「山と高原地図」を電子化したものだ。大幅なプライスダウンと並んでこの地図がプリインストールされていることにより、本格的な登山はもちろん、趣味の山歩きやトレッキングを楽しむ人にも非常に魅力的な製品となった。


◆200gを切るコンパクトさと軽快な操作性を両立

 では、Oregon450TCのアウトラインを確認していこう。丸みのある本体は厚みがそれなりにあるものの、出っ張りのたぐいは一切無く、握りやすい形状。付属のストラップでベルトにぶら下げられるようになっている。重さはバッテリー込みで196gと軽量だ。そのバッテリーだが、充電式ではなく単三乾電池2本を使用する。スペック上は充電式のほうが有利なはずだが、入手のしやすさを考慮してのことだろう。しかしながらバッテリーライフは16時間を確保している。常に電力を消費するGPSを持ち、複雑な演算処理が必要なデバイスであることを考えると驚異的な駆動時間だ。

 操作ボタンは電源スイッチがひとつあるだけで、ほぼすべての操作はタッチスクリーンによって行う。ハンディGPSとしてはかなり画期的な操作方法だが、これが本体のコンパクト化、堅牢性、防水性の向上に貢献していることは想像に難くない。ちなみの防水性は日常生活防水(IPX7)となっている。

 機能としては、地図、標高、方角の表示のほか、オドメーター、停止時間、移動平均速度、最低・最高高度などを計測、表示する。もちろん軌跡を保存することも可能で、その容量は最大10000ポイント、保存アーカイブログは200本までとなっている。


◆三軸電子コンパスと大容量メモリで先代モデルと差をつける

 本機のハードウエアは先代モデルであるOregon300と共通の部分が多い。外観も一部のカラーリングが異なるのみ、基本スペックもほぼ同じだ。つまり、Oregon450TCはOregon300のマイナーチェンジバージョンと見ていいだろう。ただし、低価格化していてもスペックダウンはしていない。それどころか、レベルアップしている部分もある。

 そのポイントはまず、三軸電子コンパスが新たに採用されたこと。カーナビと違ってハンディGPSは方角を測定する電子コンパスが非常に重要だが、通常の電子コンパスは本体を水平に保たないと正確に動作しない。三軸電子コンパスは本体を斜めや縦にしていても問題なく方角を割り出せる。

 もうひとつのポイントは日本仕様に限ってのことだが、内蔵するメモリが4GBと倍増した。このおかげで2本の地図ソフトをプリインストールすることができたほか、任意の登録ポイント、ルートの保存容量もOregon300の2倍に増加している。


◆2本の地図のおかげで登山口まではカーナビとして使える

 すでに紹介したように本機には2本の地図ソフトがプリインストールされている。「日本登山地図TOPO10M Plus」は10m単位の等高線を収録した登山地図。水場、危険箇所、展望箇所、山小屋、避難小屋、キャンプ場、休憩所など登山に便利なポイントを収録している。デジタル標高データを内蔵しているので、三次元的な地形表示も可能だ。

 ちなみに、この地図のベースとなっている昭文社の「山と高原地図」は日本の登山地図の代名詞的な存在。国土地理院の地図を元に、個々の山域を研究する登山家が入念に実踏調査したデータを網羅している。それだけに「日本登山地図TOPO10M Plus」は注目度が高く、地図ソフトとして単品販売もされて人気を博しているほどだ。

 もう1本の地図は日本詳細道路地図(シティナビゲーター)。これはGARMINのカーナビ用地図と基本的に同じものだ。もちろん、膨大な住所、電話番号データベースもカーナビと同じように収録しているので、住所や電話番号による目的地検索、ジャンル検索などもできる。さらに、道路に沿ったルート検索も可能。

 つまり、Oregon450TCはカーナビとして使うこともできるのだ。自宅から登山口付近の駐車場まではカーナビとして、山に入ってからはハンディGPSとして、フル活用することができる。
《山田正昭@レスポンス》
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