Flashによる動画配信は一般化しつつあり、アドビシステムズ社の「Adobe Flash Media Server(FMS)」によるストリーミング配信が利用されることが多いものの、画面キャプチャソフトや一部のダウンロードソフトによるコンテンツの流出や二次利用を防ぐことはできなかった。また、課金やユーザ情報に連動したライセンス管理を行う場合には、FMSに加えて「Adobe Flash Media Rights Management Server(FMRMS)」によるシステムを構築することになるが、1000万円前後の初期投資とランニングコストがかかるため、新規事業の立ち上げなどコストをできるだけ抑えたい企業にはなかなか導入しにくい点があった。
「FlashGuard」では、アイドックがIRI-CTに著作権保護の技術供与を行うことで、月額10万円(動画配信のみの場合)からの低コストなDRM付動画配信を実現させた。パケットキャプチャソフトによる保存の防止はもとより、プリントスクリーンや画面キャプチャソフトも制御する。IRI-CTがサービス提供元となり、配信サービスを提供する一方、ライセンス管理にはアイドックが開発した純国産の著作権保護技術「KeyringFLASH」を使用する。アイドックの「KeyringFLASH」により、ストリーミングサーバ不要で安全なFlash動画配信が可能になるとともに、画面キャプチャによるコンテンツ流出や二次利用も防げる。さらにFirefox(Windows版)やSafari(Mac版)にも対応しているため、Windows Media DRMや他のDRMソリューションと異なり、OSやブラウザを選ばないコンテンツビジネスを可能とした。