【インタビュー】企業メールの緊急課題を解決!満足度9割超のサービスを探る | RBB TODAY
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【インタビュー】企業メールの緊急課題を解決!満足度9割超のサービスを探る

エンタープライズ その他
NECビッグローブ ビジネス事業部 基盤ソリューショングループ 木山貴義氏
  • NECビッグローブ ビジネス事業部 基盤ソリューショングループ 木山貴義氏
  • BIGLOBEメールアウトソーシングサービスのサービス一覧。
メールウイルスチェック、迷惑メールチェック、メール保管・監査、メールボックスの機能の中から必要なものだけを自由に組み合わせて利用できる。無料オプションや有料オプションも用意されている
  • BIGLOBEメールアウトソーシングサービスの全体イメージ。
BIGLOBEの強力な基盤を利用しているため、高い信頼性を確保。メールウイルスチェックサービスは、シマンテック社のエンジンを採用。迷惑メールチェックサービスは、クラウドマーク社のエンジンを採用
  •  NECビッグローブは、「メールウイルスチェック」から「迷惑メールチェック」「メール保管・監査」「メールボックス」までの機能を必要に応じて組合せ可能なASP型のメールサービスを提供している。
  • 迷惑メールチェックサービスの利用イメージ。
迷惑メールの判定値が閾値以上になると、メールの件名に [spam] のタグをつけてから、ユーザーに送信する。オプションの隔離用フォルダに迷惑メールを隔離することも可能
  •  NECビッグローブは、「メールウイルスチェック」から「迷惑メールチェック」「メール保管・監査」「メールボックス」までの機能を必要に応じて組合せ可能なASP型のメールサービスを提供している。
  • サービスについて説明する木山氏
 NECビッグローブ(BIGLOBE)は、ISP会員向けのサービスで培ってきたノウハウを生かし「メールウイルスチェック」から「迷惑メールチェック」「メール保管・監査」「メールボックス」までの機能を必要に応じて組合せ可能なASP型の企業向けメールサービス「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」を提供している。このサービスは、BIGLOBEブランドの信頼性や安全性とともに、ウイルスメールや迷惑メールを高精度で検出するエンジンを用いていることも大きな強みとなっている。

◆ビジネスに必要不可欠な電子メールの現状と課題

 いまや電子メールは、さまざまなビジネスを遂行するうえで必要不可欠なツールの1つになっていることは周知のとおりであろう。その一方で企業のシステム管理者は、メールにまつわるセキュリティの高度化やトラフィックの増大、運用・管理コストの削減といった問題に直面している。また、電子メールはかつての「手軽な連絡ツール」から「管理責任のある文書」へと変容しており、日本版SOX法といった法制上の観点から経営者側にとっても、内部統制やコンプライアンスの対応が求められるようになってきた。

◆急速に進むメールシステムのアウトソーシング化

 とはいえ、つねに安定稼動し、高度なセキュリティも同時に求められるメールシステムを自社で運用するのは容易なことではない。そこで最近では、特に中堅・中小企業においてメールシステムのアウトソーシング化が進んでいる。システムのみならず、運用・管理面も含めて外部の専門事業者に一括して任せることでコストダウンを図ろうというニーズが拡大しているのだ。

 そのような中で提供側の専門事業者は、どのようなスタンスでアウトソーシングサービスを担保しているのであろうか? 企業の要となるメールシステムの運用管理を一手に任せるうえで、提供事業者の信頼性は重要な指針となる。そこで、10年余りにわたり数百万人規模のメールシステムを安定稼動してきた実績を生かし、信頼性と安全性を兼ね備えた「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」を提供するBIGLOBEで、同サービスを担当するビジネス事業部 基盤ソリューショングループの木山貴義氏に話を聞いた。

◆組合せ自由な4つの機能

 「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」は、「メールウイルスチェック」から「迷惑メールチェック」「メール保管・監査」「メールボックス」までの4つの機能を、ユーザーの要望やシステム構成に応じながら組み合わせて利用できるASP型のメールサービスだ。

 木山氏は「我々のサービスは、大規模なメールシステムを安定稼動してきた実績はもちろん、常に最新のセキュリティによって運用管理されている点も大きな特徴となっています。また、各種セキュリティベンダーとの連携により導入した高性能エンジンは、ウイルスメールや迷惑メールの対策をより確実なものにしています」と言う。たとえば、新種のウイルスにも迅速な対応が必要とされる「メールウイルスチェックサービス」では、シマンテック社のエンジンを採用。また、高精度が必要とされる「迷惑メールチェックサービス」については、クラウドマーク社のエンジンを国内で初めて採用している。

 他社では、この種のサービスはメール受信時の対策が中心となっているケースが多い。しかし、同サービスは「メール保管・監査サービス」がメール送信時の対策としても利用できる点も特徴だ。送受信されたメールの保管や閲覧のほか、キーワードなどの条件指定によるメール配信の制御、送受信メールの詳細なレポートなどを出力することもできる。また、情報漏えいや誤送信などに対応すべく、メール送信時のセキュリティ対策機能についても、今後さらに強化していく方向だ。これにより、内部統制の強化を実現できる点も大きなポイントとなるだろう。

 このほかにも「1アカウントあたり最大3GBの大容量メールボックスの機能も用意しているため、 各種セキュリティ機能と合わせてフルアウトソーシングしていただければ、システム部門の負荷を大幅に低減することができます」と木山氏は説明する。

◆精度の高さに定評のある迷惑メール対策

 さて、ここからは「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」の中でも、特に利用頻度の高い「迷惑メールチェックサービス」について詳しく紹介していこう。近年、インターネットを流れるメールのうち約80%以上を迷惑メールが占めていると言われている。このような迷惑メールの横行に対し、いかに迷惑メールを除去していくか、その対策は企業ユーザーにとって喫緊の課題でもある。

 迷惑メールのチェックで最重要となるのは、迷惑メールの判定精度にあることは言うまでもないだろう。BIGLOBEのサービスは、ユーザーあてのメールをスコアに応じて判定し、迷惑メールであれば、件名に [spam] といったタグ付けをしてユーザー側に配信したり、BIGLOBE側に隔離したりすることができるが、その精度の高さには定評がある。実は、これには先のクラウドマーク社の判定エンジンに秘密があるのだ 。

◆国内で初めてクラウドマーク社のエンジンを採用

 迷惑メールが注目され始めた2003年ごろから、クラウドマーク社の判定エンジンは、米国で豊富な実績を誇っていたが、これにいちはやく目をつけ、国内ISPとして初めて採用したのがBIGLOBEであった。このエンジンを採用した経緯について、木山氏は次のように説明する。

 「迷惑メールの検出には、送信元のIPアドレスを基にフィルタリングを行う“ブラックリスト”方式をはじめ、メール本文やサブジェクトに含まれる単語やその登場頻度をチェックする“キーワードフィルタ””ベイジアンフィルタ”、おとりボックスを用いた迷惑メールの収集による“ハニーポット”などがあります。また、利用者それぞれが受け取った迷惑メールの情報を持ち寄って判断する“コラボレーション”方式にも注目が集まりつつありました。ここで我々は、判定精度や更新スピード面からコラボレーション型がもっともよいと判断しました。というのも、ウイルスは誰にとっても有害なものですが、迷惑メールの場合は事情が変わってくるからです。実際にそれが迷惑なものなのかどうかは個人個人によって異なります。判定基準もあいまいなので、機械的に処理するより、人間が介在したスキームがある方法を選びました」

 さらに、エンジンを導入する際には、綿密に計画を立てて選定が進められた。前述のように、BIGLOBEのメールシステムは個人向けを中心に10年間安定稼動してきた実績がある。セキュリティ対策についても、常に最新で最良のものを選定するための社内プロセスが確立されているという。

 「2004年8月ごろよりおよそ3か月にわたり、複数のエンジンのロジック比較、動作検証を行い、クラウドマーク社のエンジンを選定しました。同社のエンジンは今では多数のISPが採用していますが、国内ISPで採用したのは我々が最初です。動作検証の一方で、サービスを運用していく上で、クラウドマーク社との強固な連携体制を作ることも重要でした。その後、2005年3月から5月までの1万3,000人のモニター調査を経て最終決定を下しました。同年5月にサービスインした後も、ユーザーに対して満足度調査を実施しています。ここまでに1年以上の期間をかけて導入を進めてきたのです」と木山氏は語る。

◆ユーザーの9割以上が「満足」と回答

 このような妥協を許さない万全な導入プロセスの結果、2005年に実施したモニター調査(関連リンクよりニュース『BIGLOBE、「迷惑メールブロックサービス」に関するアンケートでユーザーの9割が「満足」』参照)で、判定もれ率、誤判定率共に高い精度をはじき出し、ユーザーの9割以上がこのサービスに満足しているという結果を得ることができたという。

 現在ではクラウドマーク社の判定エンジンは全世界1億8,000万人のユーザーから1日あたり2,500万件の迷惑メールデータを収集し、さらにその精度を高めている。そして、迷惑メールの発見からエンジンに反映するまで最短5分と高速な更新が行えるようになっている。

◆安心・安全に利用できるメール環境を提供

 通信事業者であるBIGLOBEには、電気通信事業法などによって、受信した電子メールを拒否できないという制約が課せられている。「不正メールとわかっていても拒否できず、遺憾ながら利用者に届けなくてはなりません。だからと言って、単に受信したメールを届けるだけでなく、何か利用者にとってプラスアルファとなるサービスを提供したいと考えています」と木山氏は言う。そんな思いから「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」は成り立っているのだ。

 従来から培ってきたBIGLOBEのノウハウやブランド力、信頼性に加え、このようなエンジン選定の方法を用いて、今後もさらなるサービスの向上を図り、利用者がより安心・安全に利用できるメール環境を提供することがBIGLOBEメールアウトソーシングサービスのミッションでもあるのだ。
《井上猛雄》
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