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au携帯向けPOPメールサービス——「ケータイdePCメール」で写メを送る

エンタープライズ モバイルBIZ
まず「写メ」を撮る
  • まず「写メ」を撮る
  • メニューから「ケータイdePCメール」を選択し「新規作成」を選ぶ
  • 送信先の入力方法。電話帳や過去の入力履歴が使える
  • 宛名や件名を入力し(このあたりは通常の携帯メールと同じ感覚)「添付」を選択すると、添付データの保存先を選択できる。カメラ画像から添付したい画像を選択する
  • メール本文などを入力
  • 送信すると、添付ファイルのサイズを確認してくる
  • 送信中の画面
  • 無事送信完了
 6月3日、KDDIが携帯電話でPCやWebメールなどのPOP/SMTPサーバのアカウントに直接接続できるサービスをアナウンスした。実際のサービスインは、対応機種であるW62CA、SH、Hの発売と同時だが、編集部で事前に実機をテストできたので、その使い勝手などをレポートしたい。

 対応予定機種は、7月7日現在で発売日が確定していないので、以下の画面など最終的な製品版と異なる可能性はあるが、テストした範囲でそれが致命的になったり、記述が間違いになるようなことはないはずだ。また、KDDIによれば対応機種は上記3機種以外にも順次追加していく予定があるそうだ。

 まず、携帯電話でPOP/SMTPサーバに接続できるということはどういうことだろうか。RBB TODAY読者にはあえて説明の必要はないかもしれないが、携帯電話でパソコンや会社のメールを受信するだけなら、プロバイダの転送サービスを利用すればよい。POPサーバ、SMTPサーバにそのアカウントで接続するということは、携帯電話からのメールの返信や送信がPCなどのアカウントと同じになるということだ。また、携帯電話内に設定できるアカウントは5件まで登録可能だ。したがって、会社のメール、個人のメール、GmailなどのWebメールのアカウントなども管理でき、それらの送受信が携帯電話1台で可能になるわけだ。また、以下に手順を示すように、送受信端末が携帯電話のため、携帯メールとの連携や写真、メロディなど携帯電話保存のリソースの添付メールの送信なども簡単にできる。

 携帯で撮った写真をPCメールアカウントで送信したい場合の手順は、まず普通に写真を撮影したら、画像を適当なフォルダに保存し、アプリメニューから「ケータイdePCメール」を選択する。個々の操作は携帯でメールを送る操作とほぼ同じ要領だが、以下の写真の手順をみてもらえばいいだろう。

 この「ケータイdePCメール」の用途としては、仕事でのちょっとした外出や営業まわりなど、会社のメールチェックだけならノートPCやスマートフォンを持ち歩かなくてもOKだ。ノートPCなどは最近のセキュリティ事情では社員の所有や利用が制限されることも多い。同様に、個人メールも会社のPCでの受信ややりとりも昔ほど管理がおおらかでない。個人契約のプロバイダメールやWebメールのチェックも携帯電話でチェックできる。しかも、その返信がそれぞれのアカウントでできるので、返信のFrom:欄が携帯電話のドメインになったり、転送先の会社アドレスになったりしない。ネットオークションなどで、すばやい返信をしたいときに、しかも別ドメインや携帯アドレスなどではないアドレスでの返信で、相手に余計な不安を与えることも少ない。

 本体の設定だが、PC用のメールクライアントソフトの設定ができる人ならまず問題ない。PCのメールソフトの設定がままならない人でも、設定パラメータはかなり単純化され、「する」「しない」の選択程度なので、それほど難しいとうほどでもない。とくに、au one、au one net、BIGLOBE、@nifty、Yahoo!(フリー)、Yahoo! BB、Gmail、OCN、So-netなどのアカウントはメニューにしたがって、メールアドレス、アカウント名、パスワード、差出人の表示などを入力するだけで設定できるようになっている。

 設定が簡単ということは、裏を返せば細かい設定ができないということだ。暗号化通信や特殊なポート番号の設定はできないが、設定画面での入力やデフォルトがどのような状態になっているのかがわかれば、ある程度の調整は可能だ。たとえば、会社のメールサーバーはセキュリティの設定が厳しく、OP25B必須、SSL通信時のポート番号設定などに細かい条件がある場合でも、「する」「しない」で設定される値がポイントとなる。

 詳細設定画面の入力項目を順に説明していこう。

メールアドレス:
 普段使っているメールアドレスをそのまま入力

メールアカウント:
 通常、メールアドレスと同じものか、メールアドレスのID部分(@マークより左側部分)、プロバイダによってはメールアドレスのIDとは関係ない番号や記号が割り当てられていることがある

メールパスワード:
 メールパスワードは、クライアントソフトに入力して覚えさせておくことが多いので、あらためて設定するときは確認する必要がある。プロバイダから指定されるパスワードの場合もあり、忘れたりすると設定するためにパスワードの再発行が必要なると面倒

差出人名称
 メールのFrom:欄に表示される名前。任意の文字列だが、「<名前・メールアカウント>@モバイル」などと入力しておくと、携帯電話からの送信という識別に使うことができる

POPサーバー
 POPサーバーのドメイン名

SMTPサーバー
 SMTPサーバのドメイン名

APOP
 APOPを使用するかしないかのチェックをいれる

SMTP Auth
 SMTP認証を使用するかしないかのチェック。使用する場合、PLAIN TEXTによるID、パスワードによる認証が行われる。MD5などの暗号化認証は不可。また、ID、パスワードはメールサーバーのアカウントと同じものが使われる

POP Before SMTP
 POPサーバーに接続する前にSMTPに接続することで行うセキュリティ。最近はその他の認証方法やセキュリティを使うことが多いので、「使用しない」設定が増えている

サブミッションポート
 OP25Bの設定。「使用する」を選択するとポート番号は587に設定される

SSL通信
 メール通信を暗号化するかどうかの設定。SSL通信を「使用する」に設定すると、送信用ポートは465に設定され、受信用ポートは995に設定される。「使用しない」に設定すると、送信用ポートは25、受信用ポートは110にそれぞれ設定される

 これらの情報をもとに、簡単設定以外のプロバイダでの設定の参考にしてほしい。ただし、企業によってはかなり厳しい制限を課しているメールサーバーが存在するので、会社のアカウントへの接続は難しいこともある。OP25Bに利用しているポート番号によっては、メール送信と受信では設定を変える必要がでてくるかもしれない。また、SSL通信の暗号化方式に制限がある場合や、POPSやSMTPSのプロトコルの厳密な適用方法の違いによりサーバー認証エラーとなってしまうこともあるようだ。こうなると、会社のサーバー運用ポリシーに関わるので、対応はかなり難しいことになる。
《中尾真二》
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