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デル、BRICs市場で売上増!エンタープライズ分野はDell EqualLogic製品が要

エンタープライズ その他
デル社日本/アジア太平洋地域統括責任者のスティーブ・フェリス氏
  • デル社日本/アジア太平洋地域統括責任者のスティーブ・フェリス氏
  • 2008年度業績と第4四半期売上成長
  • 第4四半期の日本アジア太平洋地域の成長
  • デルの代表取締役社長であるジム・メリット氏
  • 成長実績と新規顧客
  • ストレージソリューションのシンプル化
●BRICsで顕著な伸び、日本アジア太平洋地域での成長は過去最高

 デルは5日、都内のホテルで事業説明会を開催した。まず、来日中のデル社日本/アジア太平洋地域統括責任者のスティーブ・フェリス氏が登壇し、2008年度の業績と第4四半期売上成長を説明した。それによると、同社はグローバルで売上611億ドル(6%増)、営業利益34.4億ドル(12%増)を達成、第4四半期はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)で36%増、モバイル製品で24%増の売上成長を達成したとした。特に第4四半期の日本アジア太平洋地域での成長は過去最高としており、出荷台数ベースでコンシューマ事業で72%増(法人事業36%)、ノートブックで71%増(デスクトップ30%増)となったことを挙げた。「ノートブックの71%増は主に中小事業者向け。なかでもVostroは230万台を出荷し、よく知られたブランドに成長したと言える」(フェリス氏)。「これまでコンシューマの領域はそれほど重視してこなかった部分だ。デルのビジネスの85%は法人エンタープライズ向けで、SMBなどにかなりバイアスがかかっていた。ただ、コンシューマの重要性もさらに認識したので、今後はこの部分にも注力していく。エンジニアリングの組織も、法人事業部向けとコンシューマ向けに事業部を分けた」などと話した。

 第4四半期の出荷台数を地域別で見ると、インドが57%増、中国32%増、オーストラリア、ニュージーランド29%増となっている。BRICsで顕著な伸びが見られ50%増となっており、インドは年間出荷台数で80%増を記録している。BRICsは同社の戦略的な重点分野のひとつとなっている。「米国以外での成長のポテンシャルは非常に高いと考えている。ユニットのシェアは米国を上回るところまできている。アジア太平洋でのは今後も著しく伸びるだろう。第4四半期を見ても米国では7%だったのに比べて、28%も売上げが伸びていることからも分かるだろう」

 エンタープライズ事業も重点分野であるが、「(企業は)将来的なニーズへの予算計上がまだ少ないと思う」と言及。イコールロジックの買収を振り返り、同社の掲げるITのシンプル化戦略をコミットしていくと話した。

●ノートブックに今後も意欲!エンタープライズは新規顧客倍増

 デルの代表取締役社長であるジム・メリット氏は、現在のマーケットについて「成熟し、いくらかスローになってきている。と同時に競争が激しくなってきている。ある意味、業界内の整理統合の機が熟してきているとも言える」と切り出した。ただ、ノートブックは日本でもアジアでも急速に伸びているラインであり、マーケットを上回る成長が見込める分野である点、エンタープライズ分野ではPCの買い替え需要が生まれレガシーから、LinuxやVMwareなどを利用すたオープンシステムへの大きな移行が起きており、日本でもその動きは加速化している点などを紹介し、チャンスは十分にあると話した。

 2008年の業績に関しては、法人事業の売上伸び率は倍増したとして「以前はオラクルと比べ、マーケットシェアはあるが利益率は低いと言われたこともあるが、営業利益も前年比50%増となった」と紹介。エンタープライズソリューションでも、読売旅行(J-SOX対応MS Exchangeアーカイブシステム)、JTB(VMwareを使った仮想化環境の構築)などの例を挙げながら、前年の2倍以上の売上げを達成、新規顧客の獲得は前年比14%増となったと話した。また一方で、ノートブックの出荷台数についてはビックカメラやベスト電器など小売店舗での販売チャネルを新設したことで22%増となったと紹介した。「軽量型、バッテリー寿命の長い製品がかなり好まれた」という。また、「特にXPS Oneは日本の顧客を念頭に置いて設計した製品だった」として新製品の投入を意欲的に続けていくとした。

 2009年の課題としてはエンタープライズ、SMB、ノートブック、コンシューマの4つ戦略分野にポテンシャルがあると説明。エンタープライズ分野では「ITのシンプル化戦略」を促進し、要のDell EqualLogic製品の有効活用を行っていく。「イコールロジックは国内で約80社の顧客を持っている」として、これを維持しつつデルのビジネスモデルに組み込んでいく。SMBについては、チャンネルパートナー専任のチームを設計しデルのサービスバリューを提供していきたいとした。
《小板謙次》
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