【インタビュー】高速道路にフリースポットが増殖中!——中日本エクシスに聞く | RBB TODAY
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【インタビュー】高速道路にフリースポットが増殖中!——中日本エクシスに聞く

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中日本エクシス 営業部 販売促進チーム 鈴木智之氏
  • 中日本エクシス 営業部 販売促進チーム 鈴木智之氏
  • 東名高速道路のSA/PA。海老名、足柄、牧之原、富士川、浜名湖、上郷で使える
  • サービスエリアでネット接続。目的地情報やお店の予約などウェブでチェック。リアルタイムで写真を友人に送ったり
  • このステッカーがあればネット接続OKだ。FREESPOT以外でもSAにテナントとして入っているチェーン店の無線LANサービスも受けられる
 すでにご存知のユーザーも多いかと思うが、高速道路のサービスエリアで無線LANが使える場所が増えている。とくに東名高速道路、中央自動車道などのサービスエリアでFREE SPOTのエリアが増えているのだ。

 RBB TODAYでは、実際の状況はFREE SPOT設置の背景などを取材すべく、中日本高速道路が管理する自動車道にあるサービスエリアを運営する中日本エクシスを訪ねた。インタビューに答えてくれたのは、営業部 販売促進チーム 鈴木智之氏、同サブリーダ 緑川慎氏、総務部 広報チーム サブリーダ 寺田聡氏だ。

 まず、FREE SPOTの設置が始まったのは2006年8月22日だ。東名高速道路の上郷SA(サービスエリア)の上下線の2か所が第1号となる。2007年5月22日現在で、24か所まで増えている。中日本エクシスが事業を展開する8本の高速道路(東名、中央、名神、北陸、東名阪、伊勢、長野、東海北陸)など全営業エリア137か所に対しておよそ2割弱のカバー率だ。この数字は、サービスエリア内のマクドナルドのような、すでに有料の公衆無線LANスポットを展開しているよなチェーン店のサービスは含まれていない。

 実際の利用者の声も、高速道路でメールが読めるとは思わなかった、などとビジネスマンの反響もあるという。今後も順次対応サービスエリアを増やしていきたい考えだが、山間部などを縫う高速道路では、回線インフラの問題もある。無線LANのアクセスポイントとインターネットへの接続は一般的な回線事業者の回線を使うわけだが、SA、PAの場所によっては光回線やADSL回線が来ていない地域もある。例えば名神高速道路の養老SAのように地域のCATV回線を利用することもあるが、住宅が近くにない場所での設置は遅れることになる。

 RBB TODAYの読者なら気になるのは、サービスエリア内のFREE SPOTの速度ではないだろうか。これについては、2006年12月に編集部で東名高速道路の3か所(海老名、牧の原、上郷)で計測した結果では、ダウンロード速度で1Mbps〜2Mbps(speed.rbbtoday.com調べ)という値が得られている。街中の一般的な公衆無線LANスポットとほとんど条件は変わらないと思っていいだろう。

 また、APからのアクセス回線はADSLが多いそうだが、東名高速道路 足柄SA(上り)、北陸自動車道 有磯海SA(下り)、同尼御前SA(上り)、中央自動車道 石川PA(上り)の4か所がFTTH回線での接続になっているそうだ。さらに、APの設置場所は、ほとんどのSA・PAで「インフォメーションコーナー」の中に設置されているとのことだ。つまり、FREE SPOT対応のサービスエリアでPCを広げるなら、インフォメーションコーナーの近くがよいということになる。

 高速道路のサービスエリアで無線LANが使えるということは、営業に車を使うビジネスマンなどは、途中でメールチェックしたり、ウェブにアクセスしてデータを収集したりすることが可能ということだ。また、旅行やドライブなどでも、サービスエリアで目的地の天気や店舗情報などをチェックしたり、場合によってはそこから宿やお店をネット予約することも不可能ではない。無線LAN対応のゲーム機なども使える可能性がある。

 サービスエリア限定のお土産やレストランメニューだけでなく、無線LANによって便利になる高速道路に期待したい。
《中尾真二》
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