Yahoo!は16日、「Yahoo!ツールバー」に新機能として「フィッシング警告機能」を追加したことを発表した。 最近、Yahoo!のスペルを微妙に変え、Yahoo! JAPANをかたる偽ページが見かけられるが、今回の新機能はそれに対応したもの。ユーザーが表示しようとしているサイト構成を自動認識し、Yahoo! JAPANの偽のページと判断した場合、フィッシングサイトの疑いがあることを警告するメッセージを画面上に表示するというものだ。 また、フィッシングサイトの疑いがある場合は、Yahoo! JAPANにその報告を行なう機能も実装しており、被害拡大を防ぐ仕組みも搭載している。ユーザーから届いた情報は即時に社内データベースに登録され、サイト運営者に対して警告を行ったり、Yahoo! JAPANが無償で提供する家庭用フィルタリングサービス「Yahoo!あんしんねっと」のフィルター対象サイトに登録してユーザーがアクセスしたりできないようにするとしている。また、必要に応じて当局に通報する体制も整備しているとのことだ。 なお、今回の機能追加の背景には、まず依然としてフィッシング詐欺が行われている実情がある。ログイン情報や決済情報を詐取する詐欺の多くは、フィッシングサイトにログインしないことで防げることから、今回のブロック機能を用意したというわけである。 Yahoo! JAPANでは、これまで、最後にログインしたYahoo! JAPANのトップページに日時を表示する「ログイン履歴表示」（2月7日発表）や、Yahoo! JAPANのトップページであることを証明する「ログインシールの発行」（3月26日発表）を発表してきたが、今回の機能はそれらに続くフィッシング・セキュリティ対策となる。今後もより安心して利用できるよう、セキュリティの強化・拡充を続けていくとしている。
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