マカフィーは4日、2007年3月のウイルス、および不審プログラムの検知数を発表した。 発表によると、企業件数別、マシン件数別共にトロイの木馬の報告件数が大幅に増加しているほか、マシン件数別では「W32/RAHack」、および「W32/HLLP.Phill」の発生が圧倒的に多く見られる。また、HTMLファイルや通常のファイルに感染するファイル感染型ウイルスも流行の兆しを見せている。 このほか、IEの脆弱性を利用した「Exploit-MS06-14」やHTMLマウスカーソルアニメーション処理のゼロデイ脆弱性を悪用した「Exploit-ANIFile.c」、および「Exploit-BO.gen」などWebページ上にマルウェアを仕掛ける手法が多く見られるため、同社では更新パッチを必ず適用するよう呼びかけている。 PUP(不審なプログラム)については、Webサイトを訪れた際に表示される警告メッセージやフリーウェアからインストールされる「Winfixer」がトップにランクされている。同社では、フリーソフトをダウンロードする際はライセンス同意書の内容を必ず確認するよう警告している。 企業数別、マシン数別、ファイル数別のウイルス検知数トップ10は以下の通り。(企業数) ウイルス 検知数1 VBS/Psyme 9932 JS/Wonka 7173 JS/Exploit-BO.gen 6824 Exploit-MS06-014 5075 Exploit-MhtRedir.gen 3146 X97M/Laroux.a.gen 3127 Exploit-IEPageSpoof 2928 Downloader-AYJ 2739 JS/Downloader-AUD 26910 Adware-GatorEWallet 239(マシン数) ウイルス 検知数1 VBS/Psyme 1,5622 JS/Exploit-BO.gen 1,0613 JS/Wonka 1,0034 Exploit-MS06-014 6955 X97M/Laroux.a.gen 6436 Exploit-MhtRedir.gen 4317 W32/Netsky.p@MM 4008 Adware-GatorEWallet 3959 Downloader-AYJ 39210 Exploit-IEPageSpoof 391(ファイル数) ウイルス 検知数1 W32/RAHack!htm 172,8432 W32/HLLP.Philis.ini 88,1553 W32/Pate.b 61,6444 W32/Fujacks.ini 43,2425 Downloader-AYJ 26,0916 W32/HLLP.Philis.cj 19,9877 Dialer-182 15,8458 W32/FunLove.gen 15,4439 Adware-GAIN 13,69910 VBS/Redlof@M 11,739 PUP検知数トップ10は以下の通り。(企業数) PUP 検知数1 Winfixer 9252 Adware-GAIN 6893 MySearch 6884 Adware-Softomate 5535 MWS 4626 Adware-GAIN.lnk 3657 Exploit-MIME.gen.c 3378 DriveCleaner 2969 Adware-BJCFD 20110 Adware-SaveNow 200