Webを経由した感染が増加の一途をたどる、手法はより巧妙に——トレンドマイクロ発表 | RBB TODAY

Webを経由した感染が増加の一途をたどる、手法はより巧妙に——トレンドマイクロ発表

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 トレンドマイクロは3日、国内における3月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。今月のウイルス感染被害の総報告数は7,709件と、先月の6,400件から増加。また、昨年からの特徴として、数多くのウイルスに被害が分散しながら、Web経由の感染を中心に報告数が全体的に増加している傾向にあるという。

 今月2位の「TROJ_VUNDO」や、3位の「TROJ_DLOADER」、4位の「TROJ_ZLOB」などはいずれもトロイの木馬だが、メールの添付ファイルなどを通じてPCに感染した後、指定されたWebサイトから亜種や別の機能を持つ不正プログラムのダウンロードを行うという。

 特に最近では、感染PCによるスパムメール代理配信のために、メール送信プログラムやメールアドレス収集プログラムをダウンロードさせる事例が増加。不正な方法で収集されたアドレスやボットネットなどを利用して送信される「スパムメール」は金銭的な利得が目的だ、とレポートしている。

 同社によると、スパムメールによる大規模な不正の例として、株価操作をねらう詐欺的手法があるとしている。まずインサイダー情報を装い、ある安値の株が高騰するという内容のスパムメールを大量送信し、スパムメールの内容を信じた投資家がその株を買い付けて実際に価格が上がったところで売り抜けることがねらいだという。

 現在のところ、このような方法により日本の株がねらわれた事例はないというが、米国ではスパムメールによる株価操作が確認されたことを受け、3月8日に証券取引委員会(SEC)が35銘柄の株の取引停止措置を行うなど、大きな社会問題になっている。

 また、今月は実在する国内の金融機関を装ったフィッシングサイトの存在が確認されている。これについて同社では、「Web上で個人情報を記入する際は、URLの確認など、正規サイトかどうかを判別することはもちろん、セキュリティソフトのパーソナルファイアウォール機能を活用し、予め登録した個人情報の不正な漏えいを防止するなど、十分に注意してください」と注意喚起をしている。

 3月度のウィルスランキングは以下のとおり。

[1位] BKDR_AGENT (バックドア):170件
[2位] TROJ_VUNDO (トロイの木馬):134件
[3位] TROJ_DLOADER (トロイの木馬):86件
[4位] TROJ_ZLOB (トロイの木馬):48件
[4位] JAVA_BYTEVER (その他):48件
[6位] TROJ_VB (トロイの木馬):28件
[7位] ADWARE_BESTOFFERS (アドウェア):23件
[8位] WORM_SDBOT (ワーム型):20件
[9位] JS_INOR (その他):16件
[10位]WORM_RBOT (ワーム型):14件
《村上幸治》

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