トレンドマイクロ、2006年11月度のウイルス感染被害リポートを発表〜被害は分散傾向 | RBB TODAY
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トレンドマイクロ、2006年11月度のウイルス感染被害リポートを発表〜被害は分散傾向

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 トレンドマイクロは4日、2006年11月のコンピュータウイルス感染被害の月間リポートを発表した。

 同リポートは、11月1日から30日までに日本の同社サポートセンターに寄せられたウイルス感染被害件数をランク付けしたもの。トップ10は以下のとおり。

1位 WORM_STRATION 163件
2位 TSPY_LINEAGE 85件
2位 WORM_SDBOT 85件
4位 WORM_RBOT 65件
5位 BKDR_AGENT 50件
6位 JAVA_BYTEVER 49件
7位 ADW_FLASHGET.E 38件
8位 TROJ_SMALL 27件
9位 PE_VIRUT 24件
10位 ADW_WINFIXER 23件

 2006年11月度のウイルス感染被害の総報告数は、先月の8,806件から減少して7,477件となったことにくわえ、ウイルスごとの報告数も減少傾向にあることから被害が分散化していると同社アナリストは分析している。

 1位のマスメール型ワーム「WORM_STRATION」の感染被害報告数は減少しているが亜種の登場ペースは衰えを見せず、11月29日までに150以上の検体が収集されている。また、従来は新しい亜種をダウンロードさせていたが、スパイウェアなどの不正プログラムをダウンロードさせて、PC内のメールアドレスの収集や迷惑メールの踏み台に悪用するケースが増えている。

 同社では、これらの亜種の検出には、従来のパターンマッチングを拡張した検出方法が有効だと述べ、その根拠としてWORM_STRATIONの未検出検体の約6割、「TSPY_LINEAGE」の感染報告件数85件のうち43件は圧縮ファイル形式で判別する「Intelli Trap」や亜種に共通するシグネチャをパターンファイルに採用する「Generic検出パターン」で検出できたとしている。

 さらに、新種のトロイの木馬「TROJ_STRAT.GG」への警告も危険度低として同時に出されている。同ウイルスは電子メールの添付ファイルとして広がり、添付ファイルを実行することで感染する。感染するとWindowsフォルダ内の「SYSTEM32」フォルダにメモ帳のアイコンの「(ランダムな10文字).exe」というファイルをコピーし、インターネット上からワーム「WORM_STRAT.GG」をダウンロードする。さらにランダムな名称のゴミデータを含む.TPMファイルをフォルダ内に作成する。同社では、同社セキュリティ製品や無償で提供されているオンラインスキャン「トレンドフレックスセキュリティ」などで検出、削除できるとして対策を呼びかけている。

 対象OSは、Windows 98/Me/NT/2000/XP/Server 2003。
《富永ジュン》
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