ソフォス、法人向けエンドポイント統合セキュリティソリューション。集中管理が特徴

　ソフォスは7日、法人向けの新しい統合セキュリティソリューションである「ソフォスエンドポイントセキュリティ」を同日よりリリースしたと発表した。

　ソフォスエンドポイントセキュリティは、サーバー／クライアントを既知または未知のマルウェア（悪意のあるソフトウェア）、スパイウェア、アドウェアなどから守り、不正進入を阻止する機能を持つ。また、管理者が1つのコンソールから、数万台に及ぶマシンを集中管理することができる。

　ソフォスエンドポイントセキュリティは、同社の製品体系を「エンタープライズビジネスソリューション」と「スモールビジネスソリューション」に分け、そのそれぞれについて「エンドポイントセキュリティ」と「ゲートウェイセキュリティ」とに分けた場合、エンタープライズにおけるエンドポイントを対象としたセキュリティソリューションだ。企業ネットワーク内に接続される個々のマシンにインストールされるソフトウェアと、それらを集中管理するコンソールを含む製品となる。

　ソフォスエンドポイントセキュリティには、Sophos Anti-Virus for Windows Version 6.0とEnterprise Console 2.0が標準で含まれるのに加え、今回、オプションとして新製品のSophos Client Firewall 1.0が加わった。

　Sophos Anti-Virus for Windows Version 6.0は従来製品のバージョンアップにあたり、ウイルスやスパイウェアなどの脅威を阻止するほか、あらたにアドウェアやPUA（不要と思われるアプリケーションのこと。P2Pソフトなど）を検出し、隔離または削除する機能が加わった。また、Windows XP／Windows 2003の64ビット版OSをサポートした。さらにCisco NAC systemsとの連携により、対策が適用されていないマシンのネットワークへの接続を拒否できる。

　Sophos Client Firewall 1.0は新製品で、Enterprise Console 2.0で集中管理可能なクライアントファイアーウォールだ。Sophos Anti-Virusのオプション製品として提供される。未承認アプリケーションによる通信を監視し、ブロックするほか、ファイアーウォールを迂回しようとするマルウェアの動作を監視し、検知する。またステルステクノロジーにより、不正侵入を阻止する。

　これらを集中管理するのがEnterprise Console 2.0で、ポリシーベースを管理できるほか、個々のマシンの状態を一覧にして集中管理できる。また、新たにリモートクリーンアップ機能を備え、個々のマシンのPUAや感染を迅速に特定し、コンソールから簡単な操作で駆除できるようになった。さらに、MSDE／SQL Serverに対応し、企業独自のレポーティングなどを行う場合にも対応。またActive Directoryと連携して柔軟で効率性の高いマシン管理を実現している。

　価格は顧客の要件により異なるが、参考価格としてとして100ユーザー、1年間のライセンスの場合で、Sophos Anti-Virus for Windows（Enterprise Consoleを含む）が1ユーザーあたり3,960円、Sophos Anti-Virus for Windows（同）およびSophos Client Firewallのセットが1ユーザーあたり4,760円となっている。本日より出荷開始されている。

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