ノーテル、「ワイヤレスメッシュネットワーク」構築に向けた新製品群を発表 — 海外に多数の導入実績 | RBB TODAY
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ノーテル、「ワイヤレスメッシュネットワーク」構築に向けた新製品群を発表 — 海外に多数の導入実績

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メッシュネットワークの中継装置 Wireless Access Point 7215(左)と同7220(右)
  • メッシュネットワークの中継装置 Wireless Access Point 7215(左)と同7220(右)
  • ワイヤレスメッシュネットワークの機器構成
  • Access Point 7220のマウンティング例。高所から吊り下げて利用する
  • メッシュアクセスポイントの隣接ネットワーク自動検出の仕組み
  • IPSecとWAPを併用し安全な通信環境を提供する
  • すでに海外での導入実績は多数。台北市の「M-CITY」構想での導入事例もその1つ
 ノーテルネットワークスは、12月7日、低コストで、拡張性とセキュリティの高い公衆無線LAN環境を提供する「ワイヤレスメッシュネットワーク」新製品群を発表した。

 同製品群は、メッシュアクセスポイント「Wireless Access Point 7220/7215」、ワイヤレスゲートウェイ「Wireless Gateway 7250」、ネットワーク管理装置「Enterprise Network Management System(ENMS)」などから構成される。ちなみに、Wireless Access Point 7220は屋外に吊り下げて使用することを想定し、同7215は室内に設置することを想定してデザインされている。

 各製品は同日発売開始される。販売価格は「Wireless Access Point 7220」3台と「Wireless Gateway 7250」1台の構成例で2,947,000円から、「Enterprise Network Management System(ENMS)」(オプション)が850,000円からとなっている(価格はいずれも税抜き)。

◆ 容易な設置性、低コスト、高い安全性を実現
 「ワイヤレスメッシュネットワーク」は、既存の公衆無線LANサービスと異なり、有線接続ポイントから無線の中継技術を活用してアクセスポイントを展開することで、カバーエリアを容易に広げることができる。

 今回発表されたWireless Access Point 7215と同7220は、設置するだけで周囲のネットワークを検出、中継に必要なネットワーク情報をダウンロードし、機能を提供する。このネットワークシステムでは、ネットワークのアクセス部分に2.4GHz周波数帯を、中継部分に5GHz周波数帯を分けて使用することで、干渉障害を避けているという。たとえば、7220の筐体の六角柱状の外周パネルは5GHz帯のアンテナとして機能し、周囲のネットワークとの中継に使われる。筐体の下に2本のバーアンテナが突き出しており、そちらがクライアントとのアクセスに利用される。なお、1台のAPでの中継可能距離は約100メートルとのこと。

 7215/7220共に、設置時に特別な設定を必要としないため、同社では、固定的に設置するネットワークだけでなく、イベント会場での敷設や、災害発生時の代替ネットワーク敷設など、一時的な用途にも利用が進むものと見込んでいる。

 さらに同製品群は、独自のメッシュネットワーク技術と、標準技術(無線LAN 802.11、IPルーティング、IPsecなど)の組み合わせを採用することで、接続性が高く、安全性の高い通信環境を、低コストで提供している。

 同社では、これらの製品群による「ワイヤレスメッシュネットワーク」を、自治体、公共施設、学校、企業等に広く提案していくという。なお、同社の「ワイヤレスメッシュネットワーク」は海外では、台湾(台北市、高雄市)や米国NASA(ケネディ宇宙センター)、MIT、加ロイヤルオタワ病院など、すでに数多くの導入実績があり、最大規模の事例では、推定1000億円かかると言われた導入・運用コストを同社のシステム導入により、100億円にまで削減することに成功している。製品発表会では、台北市内の設置例なども紹介された。
《竹内充彦》
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