ソフトバンク、第2四半期決算発表。営業損益で4年半ぶりに半期黒字化を達成 | RBB TODAY
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ソフトバンク、第2四半期決算発表。営業損益で4年半ぶりに半期黒字化を達成

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決算説明を行う孫正義ソフトバンク社長
  • 決算説明を行う孫正義ソフトバンク社長
  • 決算説明で提示された、インターネットの進歩と同社の営業利益の関連図
 ソフトバンクは10日、平成18年3月期(2005年度)第2四半期ならびに中間期決算を発表した。連結での売上高は2,641億円(前年同期比1,078億円増)で、営業利益は75億円と、ブロードバンド事業開始後、初の黒字となった。第1四半期と合わせた上半期としても44億円の黒字となり、半期の黒字化は2000年度下半期以来、4年半ぶり。

 経常損益は4億円の損失だが、第1四半期の130億円の損失に比べ、四半期ベースでは大幅に改善した。また、上半期としても134億円の損失だが、前年同期および前期に比べ、損失幅は縮小している。

 当期純損益は69億円の利益となり、四半期ベースでは黒字化を達成した。上半期としては41億円の損失だが、前年同期より改善している。

 孫正義社長は4年半ぶりの営業利益の半期黒字化について「先行投資によって深く深く潜って(赤字幅が大きくなって)いた数字がやっと利益に転じた。トンネルはいつか抜けるものと分かっていても、実際に抜けるとやはりうれしい」と笑顔で語り、さらに「この先は大きく利益を伸ばしたい」とした。

 孫社長は、同社が「Internet 1」の文字コンテンツ時代(1995年から2001年)にYAHOO! Japanなどによって利益を伸ばした後、「Internet 2」のBBインフラ時代(2001年から2005年)にはADSL事業での先行投資を行ったことにより、日本が世界でも奇跡的と言われるほどのADSLの普及と進歩を遂げ、今や世界で最も低コストで最も高速な回線を使えるようになったと強調。そうした「種まき期」を過ぎ、今後はその「Internet 2」の上で動画コンテンツが利用される時代であり、同社にとっての「収穫期」になるとした。

 また上期に約1,000億円、さらに下期に入って11月10日までにさらに1,000億円に上る有価証券等の売却を行ったことについて「これらは従来、ほとんど簿価のままバランスシートに載っていたものであり、誰も注目していなかった。しかしそれらが投資の回収期に入って来ており、銘柄によって売却金額の9割近い売却益をもたらしたものもある。ソフトバンクにはこのような、未公開だが隠された価値を持っているグループ企業が何百社もある」と述べた。

 さらに海外事業戦略について、欧州ならびに韓国のヤフー株式を米国ヤフーに売却した一方、急成長を続ける中国ナンバーワンのB2B企業Alibaba.comおよび、出品数でアジアナンバーワンとなったオークションサイトTaobao.comへの出資を軸に、中国でのビジネス拡大に今後とも意欲的に取り組むとした。

 なお、個人投資家などがより投資しやすい環境を作るべく、2006年1月4日を基準日として1:3の株式分割を行うことも発表された。

 またこの日は、前日の移動体通信事業への参入が認可されたことについても多くが述べられたが、それについては別記事を参照されたい。
《小笠原陽介》
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