GyaO利用者が200万人突破、総利用時間シェアが全体の60%に〜ネットレイティングス調べ | RBB TODAY
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GyaO利用者が200万人突破、総利用時間シェアが全体の60%に〜ネットレイティングス調べ

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 ネットレイティングスは、2005年9月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果をまとめた。

 それによれば、USENが運営する無料動画配信サイト「GyaO」は、家庭からの月間利用者数(アクティブユーザ)が206万人に達した。また利用者数に平均利用時間をかけた総利用時間では、GyaOのシェアは主要動画配信サイト中、60%近くに迫った。

 では月間の利用時間はどうか? 他の動画サイトは平均10分未満なのに対し、GyaOは1人平均30分を超えている。3倍以上も視聴時間が長いのだ。

 ただしGyaOのシェア60%という数字は、GyaOとその他のおもな動画配信サービスのサイト構造が違うことにも原因がある。

 ネットレイティングスのデータの取り方では、GyaOの場合はコンテンツそのものを視聴している時間がカウントされている。それに対して他のおもなサービスでは、コンテンツ自体を観ている時間が集計されていないのだ。比較している数字自体が違うのである。

 この点についてネットレイティングス広報は言う。

 「GyaO以外のおもなサービスの場合、動画配信サイトにアクセスし、コンテンツを選択したりサイト内を見たりする時間も含め、サイト内における滞在時間が計算されている。

 たとえばYahoo!やBIGLOBE等のサービスにおいて、実際にコンテンツ自体を観ている時間を足せば、GyaOのシェアはもっと下がるだろう。ただしそれを計算に入れても、数字の優位は動かないと判断している。もともとユーザ1人当たりがメディアプレーヤを利用する時間は、ほとんどが約5分以内だったからだ」

 つまりGyaOのように1人平均30分以上になるということは、あきらかにトレンドが変わってきているわけだ。この点について、ネットレイティングス社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は以下のようにコメントしている。

 「GyaOは、日本のネットユーザーが動画コンテンツを長時間観ないという常識を破った。これはUSENの番組編成ノウハウと、良質なコンテンツによるものだ。またCM収入で利益を得るビジネスモデルが民放テレビ局と同じで、利用者には受け容れられやすかったと思う。今後はいかに質のいいコンテンツを獲得するかが、ネットメディアの興亡に大きく影響するだろう」

 ただし同社によると、ユーザ数で見ればGyaO以外のサービスの伸びも見逃せない。たとえばポータルサイトMSNの動画配信サービス「MSNビデオ」の利用者数は、すでに約150万人にのぼっている。また先行するYahoo!(284万人)やBIGLOBE(209万人)の動画配信サービスのユーザも、順調に増えている。

 テキスト系のコンテンツから、動画コンテンツへ。時代が大きく変わる節目にきていることだけは、間違いないようだ。

※ ネットレイティングスはヤフーとMSNの抗議を受け11月1日に発表内容を一部修正しました。本記事は10月27日の発表をもとに執筆したものです。
《松岡美樹》
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