ファッションで観る時代のリアル〜1,600人を熱狂させたネットショップ「realstyle.jp」記念イベント | RBB TODAY
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ファッションで観る時代のリアル〜1,600人を熱狂させたネットショップ「realstyle.jp」記念イベント

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「私の身近なファッション」と好評だったファッションショー
  • 「私の身近なファッション」と好評だったファッションショー
  • イベント・フィナーレの倖田來未。20代女性は彼女に同時代性と等身大の自分を見ている
  • melodyのライブ。ハワイで生まれ育った日本人シンガーだ
  • イベントでインタビューに答えるタレントの香里奈、島谷ひとみ、臼田あさ美、melody
  • 女性客の絶叫が飛んだユニット「AAA」(トリプル・エー)のライブ
 セレクトショップのネット版サイト「realstyle.jp」を運営するクインテットは、10月24日(月)に東京・六本木のヴェルファーレで、イベント「realstyle.jp×GyaO SPECIAL FASHION LIVE EVENT」を開いた。

 本誌既報のとおり、USENの動画配信サービス「GyaO」で11月3日(木)から、「realstyle.jp」と連動した新番組がスタートする。その新番組開始と、サイト・オープンを兼ねた記念イベントである。

 セレクトショップとは青山や原宿、代官山などに軒を並べるファッション・リーダー的存在の店だ。

 「realstyle.jp」はそんなセレクトショップのネット版。25才前後の女性をターゲットに、2005年9月17日にオープンしている。テレビや雑誌で活躍するスタイリストとパートナー契約を結び、Webサイトを通じて彼らがコーディネイト例を発信する提案型のECサイトだ。

 イベントはスタイリスト9人とアーティストが競演するスタイルで行われた。スタイリスト側は雑誌「WWD」で活動する猪塚慶太や、「杉山愛」などのアスリート等を手がける河西真弓、「浜崎あゆみ」などの専属スタイリスト・鈴江秀夫らが3回にわたりファッションショーを繰り広げた。

 一方のアーティスト側はショーの合間を縫うように、ライブやトークで応じる。イベントのトリを務めた倖田來未のほか、ユニット「AAA」(トリプル・エー)、島谷ひとみ、Melodyらがライブステージを披露した。

 またタレント勢は香里奈やソニン、安めぐみ、臼田あさ美などがインタビューに答えた。イベントの中盤では、クリス・ペプラーの司会でタレントたちがおしゃれを語るトークショーのひとコマも。

 インタビューで島谷ひとみは若い女性のおしゃれについて、「自分らしさを大切にしてほしい。ユーモア精神をもち、その年代にしかできないチャレンジをしてみては?」。

 また「realstyle.jp」に関しては、「スタイリストのコーディネートをネットで見られるのは、いい見本になりますね。身近にたくさんの服がチェックできて、これは新しいなと感じました」と感想をもらす。

 イベントは一般から応募を受付け、抽選で1,600人が招待された。会場はもうとんでもない人の渦だ。

 イベント終了後、神奈川からイベントに来ていた女性2人組に話を聞いてみた。ヒロミさんとエリさんだ。2人とも接客業で23才の同学年、小学校時代からの友だちらしい。

 ヒロミさんは倖田來未の大ファンで、彼女を見に来たクチだ。「GyaO」なんてぜんぜん知らないし、「realstyle.jp」なるサイトも初めて聞いた。

 「倖田來未さんのファンサイトでイベントの告知を見ました。内容はくわしく出てなかったので、何があるのか知らずに来たんです(笑)。でもファッションショーを観てほしい服がいくつかあったし、イベント全体がおもしろかったです」(ヒロミさん)

 かたやエリさんはヒロミさんの誘いに応じて参加した。やっぱりお目当ては倖田來未だ。

 「私、イベント会場で服を売ってるのかな? と思ってました(笑)。私もショーを見て買いたいものがあったから、帰ってサイトを見るつもりです。ショーに出てくる服は、すごく身近なファッションでした。そこがよかった。私的にはこのイベントって大成功だと思います」(エリさん)

 それお世辞で言ってるんじゃないの? とツッコんでみたが、どうやらそうじゃないらしい。イベントは彼女たちのアンテナにピピッときたのだ。

 倖田來未は映画「キューティーハニー」の同名主題歌で、一躍ポピュラーになったアーティストである。おまけに映画「キューティーハニー」(原作・永井豪)の監督は、熱狂的ファンが多い「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明だ。

 映画は70年代TV特撮ヒーローの雰囲気をベースにしている。かたやファッションの世界でも60〜70年代ブームが起こり、レトロなおしゃれは若い女性に強い影響をあたえた。70年代をキーワードに、倖田と庵野をカップリングした仕掛けが時代性を感じさせる。

 イベントは、その倖田來未をトリにもってくる構成である。ステージで歌う彼女のファッションやパーソナリティは、見る側の若い女性に同時代性を感じさせる。そこに等身大の自分を見る。ショーを観たエリさんの「身近なファッションだからよかった」という言葉に注目してほしい。

 倖田來未はファッションリーダーのワクを越え、彼女たちにとっては生き方のモデルになっている。そんな倖田の存在は、時代や生き方をキーワードにしたイベント自体の象徴だ。

 イベントは倖田來未を媒介に、「GyaO」や「realstyle.jp」を知らないヒロミさんとエリさんを磁石のように引き寄せた。彼女たちは会場で、ECサイトやコンテンツという未知の世界のおもしろさを体感した。イベントの仕掛けは成功しているし、それってやっぱり時代を射抜いているからなのだ。
《松岡美樹》
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