[Interop Tokyo] Googleの検索技術はインターネットにとどまらず | RBB TODAY
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[Interop Tokyo] Googleの検索技術はインターネットにとどまらず

エンタープライズ その他
 Interop Tokyo 2005では、展示会の一方で、数多くの講演や講習会、コンファレンスなどが開催されている。6月9日午後の基調講演では、米Googleのエンタープライズ部門プロダクトマーケティングマネージャー デイビッド・ベルコビッチ氏による「もうひとつの検索ターゲット(Another search target)」と題する特別講演が行われた。

 同氏はまず、インターネットの普及が世界の情報と人々の暮らしを大きく変えたことを、例をあげて示し、その中でGoogleのミッション(使命)は「世界中の情報を整理整頓し、誰でもアクセスできる、有意義なものにすること」であると述べた。そのためにGoogleが、ニュースやローカル情報など、それぞれのニーズに合わせた形で情報にアクセスできる方法を提供していることを紹介した。

 他方、インターネット上に存在する情報については、世界中のあちこちにある、ごく限られた人にしか必要でないような情報であってもすぐ見つかるのが、ほんの少し前に受け取ったメールや、自分が数日前に作成したドキュメントといった、身近な情報ほどなかなか見つからないという「逆転現象」が起きていると述べた。

 そして、前述のGoogleのミッションには、実はWebやネットという言葉は含まれていないという。もちろんインターネット上に存在するWebの情報を整理することはGoogleの重要な使命であるが、そこにはとどまらないのだと強調した。こうした問題に対応するのが、すでにGoogleのWebページからダウンロードして利用できるようになっている「Googleデスクトップ検索」であると語った。

 同様に、社内イントラネット上の情報についても、必要な情報を見つけるのに時間がかかってしまう現象が起きていると指摘。これを整理整頓し、アクセス権も適切に設定しつつ、アクセスしてよい人ならば誰でも、必要な情報にすぐアクセスできるようにすることが重要だと述べ、Googleがそれを実現する「Google検索アプライアンスサーバー」を提供していることを紹介した。これを利用することにより、ユーザーは情報がWeb上にあるのか、イントラネットにあるのか、自分のマシン内なのかを気にすることなく、同じようにGoogleのページから、Googleの検索テクノロジを利用して必要な情報をすぐに見つけ出すことができるという。
《小笠原陽介》
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