世界最長の10ギガビットイーサネット回線が東京−スイス間で実現。約18,500km | RBB TODAY
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世界最長の10ギガビットイーサネット回線が東京−スイス間で実現。約18,500km

エンタープライズ その他
 WIDE Projectと東京大学データレゼボワール/GRAPE-DRプロジェクトは、米国、カナダ、オランダおよびCERN研究所(スイス)の研究者と共同して、東京からジュネーブまでの世界最長の10ギガビットイーサネット回線を構築した。

 今回実現したネットワークは、東京から米国シアトル、シカゴ、オランダのアムステルダムを経由してジュネーブに至るもので、全長約18,500km。17のタイムゾーンを通過している。長距離でありながら、10ギガビットイーサネットWAN PHY技術を用いることにより、東京大学の計算機をCERN研究所の計算機とあたかも同一LAN上であるかのように接続されているのが特徴だ。データ転送速度は東京大学とジュネーブのCERN研究所で平均7.57Gbpsを達成している。

 東京大学データレゼボワール/GRAPE-DRプロジェクトは、高速インターネットと超高速コンピュータシステムの能力を科学技術研究の現場で活用し、科学技術データの国際的な分散共有の実現や、数値シミュレーションにおける超高速の計算能力を提供を目的としている。東京大学は、CERN研究所が現在建設中のLHC加速器(Large Hadron Collider)を用いるATLAS実験において、日本におけるデータ解析センターとして寄与する予定で、今回のネットワーク構築は大量データの長距離転送において重要な意味を持つ。

 なお、「今回の国際協調プロジェクトは、研究と教育における国際ネットワーキングの世界を拡大し、新しい国際共同研究の基礎となるものだ」としている。
《小笠原陽介》
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