04年下半期は黒字に、将来的には1兆円企業に。あらたな経営陣を迎えたパワードコムの戦略 | RBB TODAY

04年下半期は黒字に、将来的には1兆円企業に。あらたな経営陣を迎えたパワードコムの戦略

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04年下半期は黒字に、将来的には1兆円企業に。あらたな経営陣を迎えたパワードコムの戦略
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 これまで、赤字が続いてきたパワードコムだが、04年下半期には黒字化、将来的には売上げ1兆円の企業に伸ばす計画を6月に就任した代表取締役社長兼CEOの中根滋氏が示した。

 中根氏は、社長兼CEOへの前段階として4月1日付で顧問に就任。そこから、再生計画を練り上げ「4月から社内のいろいろな人に会ってきたが、再生が可能な会社」とし、この時点でパワードコムの再生を確信したようだ。

代表取締役社長兼CEOの中根滋氏。「パワードコムはダイヤモンドにも匹敵するいい資産を持っている。そのため、NTTグループと対抗できるのはパワードコムだけだ」と再生計画の実現への意欲を見せる


 ここでは、「赤字に追い込んだのは、原価会計の把握を行っていなかったため」との原因をつかんだとしている。また、通信サービスにかかわらず「古いサービスは解約されていって、新しいサービスは伸びる」傾向がある。「たとえば、古いサービスの方が5倍の利益率があったりする。これを管理するプロダクトライフサイクルマネージメントが実施されていなかった」ことを指摘。ほか、販売プロセスの標準化、特化営業力、ハイスピード経営組織、コスト構造などが欠けていることを明らかにし、改善策を進める。

 しかし、パワードコムが持つ資産については「これまでいい投資をしてきた」と高い評価をしている。それが、フュージョン・コミュニケーションズ(フュージョン)とドリーム・トレイン・インターネット(DTI)の買収、パワードコムを含む電力系通信会社が持つ約25万kmもの光ファイバーだ。特にDTIについては、「コールセンターの対応に定評がある」とし、同氏が掲げる「超顧客主義経営」の1つである「アフターサービスナンバーワンを狙う」の実現にとって重要な要素だ。

 さらに、ADSL接続サービスにおける局舎からの距離における通信速度と回線数のグラフを示した。これによると、局舎から2km付近のADSL回線が多いが、この距離だと8Mbpsから40Mbpsのサービスいずれにおいても10Mbpsを越えていない状態だ。そのため、「ADSLでは、ユビキタスなんて実現できないからダメ」というのだ。具体的には、「2時間の映画をダウンロードするのに10Mbpsだと1時間以上かかる。しかし現在のFTTHだと約9分、数年先の1Gbpsのサービスだと約54秒でダウンロードできる。これくらいでないとユビキタスではない」と示し、これまで投資されてきた光ファイバー網がこれから十分に生かされていくことをアピールした。

ADSLサービスにおける、局舎からの距離における通信速度と回線数のグラフ


 ほか、電力会社の伝統である「地震が起きたときや火災が起きた時を想定した通信網を作る」「お客様を大切にする」など、これまでの通信会社になかった精神が引き継がれていることも資産として挙げている。

 これらの改善や資産の有効活用を重ね「無駄なことや無駄な投資をしない普通の会社にする」のが最初のステップだ。

 その結果、これまでは赤字だった営業利益を2004年度下期においては13億円の黒字に改善させる計画を掲げている。なお2004年度の通期では、売上げが1,892億円、営業利益は△59億円、経常利益は△106億円、純利益は△928億円になる見通し。

 さらに、「ほかの電力系通信会社との連携や相応と判断した場合は株式上場や企業買収を行う」などにより、将来的には「1兆円企業」にまで伸ばしていく計画を明らかにした。

発表会に揃ったあらたな経営陣
《安達崇徳》
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