サウジアラビアで動き始めたIPv6 City構想 -IPv6 Technical Summitが開催 | RBB TODAY

サウジアラビアで動き始めたIPv6 City構想 -IPv6 Technical Summitが開催

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サウジアラビアで動き始めたIPv6 City構想 -IPv6 Technical Summitが開催
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 サウジアラビアでは、IPv6をインフラにした新しい街を作る「IPv6 City構想」が動き始めている。IPv6の技術者が集うイベント「IPv6 Technical Summit 2003」がパシフィコ横浜で開催され、インターネット総合研究所の藤原洋氏が明らかにした。

インターネット総合研究所の藤原洋氏


 サウジアラビアと言えば、石油の産出国のため裕福なイメージがある。しかし、人口増加により石油からの収入が限界が見えてきたり、深刻な失業率などの問題が浮き彫りになっているのが現状だ。そんなこともあり、次なる産業として「IT」が持ち上がっている。

 この一環として、ソフトウェア開発、民間の研究施設、通信関連企業を集約させた都市を構築する「リアドICTセンター計画」が進められている。藤原氏は、この計画のアドバイザーとしてサウジアラビアに訪問し、その際に「世界初のIPv6だけの都市の構築を」と訴えたという。具体的にはセンサーネットワークなどを多用して、ビル管理、エネルギー制御などをIPv6だけで行うのだという。

 同氏は「ギリシャやローマなど、強い都市が国家になる」と歴史上の事例を挙げた。さらに、「世界的に見て国家間格差よりも国内の地域内格差が増大している。そのため、強い国家を作るよりも強い都市を作る方が重要。IPv6はこの強い都市を作る現在のコアテクノロジーだ」とした。そんなこともあり、サウジアラビアでの街作りでIPv6 City構想を提案したのだという。

 また、サウジアラビアに訪問した際の印象として「サウジアラビアと米国の関係が少々ぎくしゃくしているいま、日本への期待が大きい」と示した。そのため、日本企業に対してサウジアラビアでの展開を積極的に行うように訴えた。

 ちなみにIPv6関連のイベントといえば、昨年まで「Global IPv6 Summit」が開催されていた。しかし今年からGlobal IPv6 Summitは、技術に特化した「IPv6 Technical Summit」とビジネスの関連する「IPv6 Business Summit」の2つに分割されたのだ。なお、Business Summitについては、2004年2月に東京で開催される予定だ。
《安達崇徳》

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