[コラム]“情報流通”と僕たちの“こころ”の問題:水島久光
ブロードバンド
その他
世の中でよく言われる「放送と通信の融合」というキャッチフレーズは、人それぞれ、それによってイメージしているものが違うようです。これまでの放送関係者は、自分たちのドメインである「放送」がデジタル化によって、従来「通信」の機能とされてきた双方向性やパーソナル化を取り込むこと、すなわち「放送の変化」という文脈で捉える傾向があるようで、話を聞いてみると、驚くほど「通信側」に起こる変化について無関心な人が多いように思います。逆に、インターネットや旧来の通信側では、「放送=放送コンテンツ」という理解をしている人が多いようです。ブロードバンドで動画がスムーズに流せるようになったことだけで、昔のテレビの人気番組などを配信することイコール「インターネット放送」などと「放送」という言葉を無頓着に用いているようすが気になります。(水島久光:コラム本文へ)