鷹山のPHSによる定額データ通信サービスに黄色信号?試験サービスの結果を公表 | RBB TODAY

鷹山のPHSによる定額データ通信サービスに黄色信号?試験サービスの結果を公表

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 鷹山(ようざん)は、PHSを用いたデータ通信の試験サービス「ワイヤレスインターネット接続実験サービス」の結果を公表した。この資料によると、同社が準備を進めているPHSによるデータ通信サービスについて、大幅な見直しに入ったことが読み取れる。

 同実験は、2002年12月から2003年5月までの6か月間、板橋区徳丸、赤塚、練馬区北町で実施していたもの。

 同社によると、実験結果や既存のPHS基地局を調査した結果、目標にしている高い品質を提供しつつ目標のユーザ数を獲得するには、PHS網の抜本的な増強が必要になるとしている。具体的には、人口が密集する地域を中心に既存の低出力のPHS基地局から高出力の基地局に交換する必要があるという。なお、同社は今のところ首都圏に約10万局のPHS基地局を保有している。すべて交換する訳ではないが、この増強はかなり大規模な作業になると見られる。

 さらに公表された資料では、ワイヤレスデータ通信における市場の変化を挙げている。同社によると、無線のデータ通信で完全な固定料金制を導入した場合、つなぎっぱなしにするユーザが多くなることが予想されるという。その結果、本当に使いたいユーザが接続できなくなるおそれがあるとしている。この欠点を解消するために、たとえば月300時間までは固定料金にしてそれ以上は従量課金にする「準定額制」の導入を検討していた。

 しかし今回公表された資料では、「他事業者がPHSによる定額制データ通信を開始したため計画を変更し最も価格競争力のある定額データ通信サービスを目指す」としている。そのため、同社がこれまで推進してきた準定額制とは違う料金体系の検討を進めているとみられる。

 これらのことから、当初予定していた7月からのサービス開始には間に合わないことになる。さらに、試験サービスの結果や市場の状況が大きく変化したことによって、問題が山積していることが浮き彫りになった。鷹山のPHSによるデータ通信サービスの開始には、まだまだ時間がかかりそうだ。
《RBB TODAY》
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