IIJがCDNビジネスに参入。フレッツ、ケーブル網直結の配信サービスはあくまでも黒子役に徹する | RBB TODAY
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IIJがCDNビジネスに参入。フレッツ、ケーブル網直結の配信サービスはあくまでも黒子役に徹する

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IIJがCDNビジネスに参入。フレッツ、ケーブル網直結の配信サービスはあくまでも黒子役に徹する
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 IIJがCDN JAPANサービスの全貌を本日付けで語った。CDN JAPANは、すでにbb.exciteでも使われているCDNサービス。本日より稼働を開始する。

 IIJのCDN JAPANサービスは、IIJ網直結のコンテンツ配信サービスで、アクセスラインはフレッツ網とIIJがサービスを提供しているケーブルインターネットサービスなどのISPと直結する。フレッツ網に直結することで、多くの利用者がストレスなくコンテンツ配信を受けられることができる。

 基本サービスとしては、CDN JAPAN網への接続サービスの提供、コンテンツ管理と配信ディスクエリアの提供、基本的なモジュールインターフェイスの利用となっており、初期費用が3,000,000円、月額利用料金が2,000,000円となる。

 CDN JAPANの特徴は、CDN JAPANがCD JAPAN網にアクセスするためのアカウントも発行するため、ケースによってはISPすら不要でコンテンツ配信サービスができる点にある。フレッツ網経由のCDN JAPANの利用者にはCDN JAPANアカウントを発行する。このため、フレッツ網に接続さえしていれば、PPPoEのアカウント名を切り替えるだけでCDN JAPANのオープンコンテンツの閲覧は可能だ。ただし、既存のIIJ網を利用しているIIJのISPサービスを受けている利用者、ならびにbb.exciteやHSMN加盟のケーブルテレビ利用者のアクセスは、利用者の使い勝手を優先してアクセスアカウントの切り替えをすることなく接続できるシングルサインオンのサービスも提供する。

 多くのCDNサービスと異なり、CDN JAPANでのIIJの役割は完全に裏方に徹している部分も特徴だ。CDN JAPANを取りまとめるIIJの新規事業推進部の金子健部長によると、「CDN JAPANはあくまでも黒子に徹する」としており、CDN JAPANにはコンテンツを露出するためのポータル事業は含まれない。安定してコンテンツを配信するための何重にもわたる多重化や、ネットワークの安全運用に徹する。ただし、CDN網だけの提供にとどまらず、会員管理やコンテンツの課金管理サービスも提供することで、総合的なパッケージ商品としてサービス展開をしていく方針でいる。その代表的なものが、先日よりサービスインをしているbb.exciteのような、ISPサービスも含んだパッケージとなる。

 CDN JAPANのサービスは、これまでIIJが得意としてきたISPの範疇からシフトしたサービスとなっている。IIJの鈴木幸一社長(写真)も「どのISPも現在と同じインターネットサービスを将来に渡って永遠に続けていくわけではない」としており、上位レイヤを含めたサービスの提供や商品開発の可能性を示唆している。



 なお、CDN JAPANは今後フレッツ網やHSMNだけに限らず、そのほかのアクセスライン事業者への接続も実施する予定でいる。また、全国各地に配置するデータセンタも順次強化していく方針でいる。
《RBB TODAY》
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