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NTT東、アナログモデムからのダイヤルアップ接続によりADSLの伝送速度を推定する実験を開始。対象は全国の一般ユーザ

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 NTT東日本は、アナログモデムでの音声品質をもとにADSLを導入した場合の伝送速度を予測する「ADSL伝送速度推定システム」の実験を開始する。実施期間は2月12日から来年の2月いっぱいまでで、インターネットへの接続環境があるユーザなら基本的に誰でも参加できる。

 システムは、米Telcordia社のTDLQS(Telcordia DSL Loop Qualification Service)に一部改良を加えて構築されたもの。各ユーザがアナログモデムを利用してシステム内のサイトにアクセスした際の、メタルケーブル区間における音声帯域での信号の劣化度合いを調べることにより、同じ環境でADSLを導入した際のNTT局内装置〜ADSL宅内モデム間のデータ伝送速度を推定しようというもの。速度を推定できるADSLの伝送方式として、国内のADSLキャリアが最も広く採用している1.5Mタイプ(G.lite ANNEX A/C)と8Mタイプ(G.dmt ANNEX A/C)の4種類をカバーしているため、多くのユーザにとって自分がADSLサービスを「現実的に」利用できるか否かの判断材料にできるだろう。

 実験に参加するには、まず(1)「ADSL伝送速度推定システム」のホームページ上から測定用の専用ソフトをダウンロードして実行すると、(2)自動的に実験サイトにダイヤルアップ接続が行われ、測定が行われる(各1分程度×3回)。(3)終了後、メールにて速度の推定結果が送られてくる、という仕組み。

 本実験には基本的に誰でも参加できるが、条件もある。ISDN回線/光収容の回線では正しい結果が得られない(当該区間では音声がデジタル化されるため、信号の劣化具合が参考にならないため)ということと、実行環境がWindowsのみという2点。また参加費等は一切無料だが、茨城県つくば市におかれた実験サイトまでの通信料はユーザの負担となる。

 この実験は、TAO(通信・放送機構)からNTT東日本への委託研究「広帯域DSL網の研究開発」の一環として実施されるもので、実際にADSLを導入したユーザの実速度との比較もおこなわれる予定。
《RBB TODAY》
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