ウェブルート・ソフトウェアは10日に、2007年8月に国内でもっとも多く検知されたスパイウェアのランキングトップ10を発表した。 このランキングは、同社のスパイウェア検索ツール「Spy Audit(スパイオーディット)」を利用して集められたスパイウェアの最新情報から、「アドウェア」「トロイの木馬」の2つのカテゴリにおけるトップ10を集計したもの。 アドウェアの1位は、前月同様に、コンピュータ上に広告を表示するアドウェアプログラム「Virtumonde」となった。2位は前月3位の「System Doctor 2006」がランクアップ。そして3位に初めて「WebSecureAlert」が道場した。 トロイの木馬は1位が「Trojan-Downloader-Zlob」、2位が「Trojan-Backdoor-Poebot」、3位が「Trojan Hachilem」と順位変動はあるものの、前月と同じ3種がランク上位を占めた。 同社のスパイウェア検索ツール「Spy Audit(スパイオーディット)」は無料にて、同社ウェブサイトで公開中だが、アドウェアの「MalwareBurn」が、今月よりあらたに定義ファイルに加えられたとのこと。MalwareBurnは、アドウェアランキングには未登場だが、トロイの木馬1位にランキングされた「Trojan-Downloader-Zlob」によってインストールされることがある。日本語化されていないソフトだが日本語での広告、製品説明ページを用意しており、日本人も狙った偽セキュリティソフトウェアだ。 このような日本人対象の偽セキュリティソフトは増えており、ユーザはインターネット上からソフトウェアをインストールする場合、そのソフトウェアの信頼性を十分確認したうえで、注意してインストールする必要がある、と同社では呼びかけている。◆2007年8月の国内トップスパイウェア ランキング順位後の()内は、前月比較、前月順位。[アドウェア]1位(→、1位):Virtumonde (危険度:非常に高い)2位(↑、3位)):System Doctor 2006 (やや高い)3位(↑、圏外):WebSecureAlert(低い)4位(↑、9位):InternetOptimizer (高い)5位(↓、4位):GAIN - 共通コンポーネント (低い)6位(↓、2位):DriveCleaner (やや高い)7位(↑、圏外): BHO_Xmlhelper (やや高い)8位(↑、圏外):180search Assistant/Zango (低い)9位(↑、圏外)):Odigo(やや高い)10位(↑、圏外):IST Software (やや高い)[トロイの木馬]1位(↑、2位):Trojan-Downloader-Zlob (危険度:非常に高い)2位(↑、3位):Trojan-Backdoor-Poebot (非常に高い)3位(↓、1位):Trojan Hachilem (非常に高い)4位(→、4位):Trojan Rbot (非常に高い)5位(↑、圏外):Trojan-Alexmo (高い)6位(↑、圏外): TopConverting Downloader (高い)7位(↑、圏外):Trojan-Backdoor-Bifrose (非常に高い)8位(↑、圏外):Trojan-Backdoor-mybot (高い)9位(↑、圏外):MyDoom_O (高い)10位(↑、圏外):MyDoom_M (高い)