悪質なアドウェア「Vapsup」に要注意を〜フォーティネット、ウイルス対処状況レポートを発表

2008年6月3日(火) 20時47分
Vapsupがデスクトップをハイジャックの画像
Vapsupがデスクトップをハイジャック
悪質なスキャナおよびアフィリエイトであふれたデスクトップの画像
悪質なスキャナおよびアフィリエイトであふれたデスクトップ
 フォーティネットは3日、2008年5月度のウイルス対処状況レポートを発表した。

 それによれば、アドウェアである「Vapsup」が著しく拡散し、今やNetskyと互角のレベルとなった、とのこと。またオンラインゲームを狙うトロイの木馬が引き続きアジアで活発で、特に台湾と中国で顕著である点、IframeインジェクションキャンペーンがIframe.DNを通じて韓国のサーバへ大幅に拡散している点、Virut.Aが連続3か月間トップ5にとどまり長命となっている点が指摘されている。

 具体的に見ると、フォーティネットのFortiGateセキュリティアプライアンスが4月21日〜5月20日の間に発見したマルウェアは、1位「W32/Netsky!similar」、2位「Adware/Vapsup」、3位「HTML/Iframe_CID!exploit」となった。またマルウェア変種の活動をファミリーとしてグループ化し分類したところ、「Netsky」14.0%、「MyTob」8.0%、「Virut」5.5%などとなり、Virut、Pushdo、およびMyDoomが順位を上げたとのこと。

 アドウェアにおいては、「Vapsup」が“たちが悪い複数のコンポーネントを含んでいる”“含まれているすべての要素が、悪質なアンチウイルススキャナの形になっている”として指摘された。Vapsupは、NullsoftのScriptable Install Systemで圧縮されいるが、実行されたとたん、4つのDLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイルなど、いくつかのコンポーネントがホストシステムに侵入する。これらのDLLファイルのうち、1つは検索ツールバープラグインで、それ以外はBHO(ブラウザヘルパーオブジェクト)となり、ブラウザをハイジャックすることとなる。以降は、どのページに行こうとしても、ソーシャルエンジニアリングの仕掛けが表示され、最悪デスクトップまで乗っ取られて、悪質なアフィリエイトに接続されてしまうというものだ。

 「ここ2か月間にわたるVapsupの活動によって示された脅威の拡散から判断すれば、支払われた額はきわめて大きいものとなるだろう」と、 FortiGuardグローバルセキュリティリサーチチームのセキュリティリサーチエンジニアのデレク・マンキーはコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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