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ウイルス作成ソフトSpyEyeが台頭

ブロードバンド セキュリティ
作成したマルウェアが各種アンチウイルスソフトで検知できないことをテストするサポートサービス
  • 作成したマルウェアが各種アンチウイルスソフトで検知できないことをテストするサポートサービス
  • 株式会社ラック、サイバーセキュリティ研究所 新井悠氏
  • SpyEyeコンソール画面
  • 4月以降SpyEyeが伸張
  • Vista や 7 などのセキュリティに力を入れたOSが感染している
  • 下が感染端末から金融機関にアクセスした際のダイアログボックス、一項目増えてATMの暗証番号入力を促している
  • EV SSL署名つきのバンク・オブ・アメリカの偽装ページ
  • 罰金支払をなぜかUkashで求める警察を装ったニセの警告
株式会社ラックは12月16日、都内でプレス向けのブリーフィングを開催し、同社サイバーセキュリティ研究所 新井悠氏が、2011年最も印象が強かった脅威として、SpyEyeの概要説明を行った。

SpyEyeはマルウェアを作成するソフトウェアで、バージョンアップを繰り返し進化を続けており、対アンチウイルス検知テストサービスの提供など周到なサポートで知られる。SpyEyeで作成されたマルウェアもSpyEyeと呼ばれる。海外では、7,000ドルで同ソフトを購入し使用したノルウェー在住のエストニア人が現地警察に逮捕され、11月25日に禁固1年8ヶ月の有罪判決を受けているが、新井氏によれば検挙されるのは低レベルの単独犯だという。

同社のセキュリティ監視センター「JSOC(Japan Security Operation Center」が収集したウイルス検知割合によれば、昨年は表面化していなかったSpyEyeが4月以降台頭しており、Windows Vista や Windows 7 などのセキュリティに力を入れたOSが感染している。

SpyEyeは、ポータルサイト等のID/PASSや、クレジットカード番号、金融機関の暗証番号、FTP等のID/PASS、デスクトップ画面などを窃取する他、SpyEyeが作成したバーチャルなWebページにアクセスさせる機能も持ち、EVSSLで署名されたバンク・オブ・アメリカを偽装したWebページの画像が示された。

また新井氏は、2012年の予測として、海外で報告されている、警察を装って罰金の支払いなどを求める詐欺の日本語版の登場が近いと警告した。
《編集部@ScanNetSecurity》
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