DNP-AC、「徳川家光公 誕生の間」壁絵3点をデジタル再製……東日本大震災で亀裂 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

DNP-AC、「徳川家光公 誕生の間」壁絵3点をデジタル再製……東日本大震災で亀裂

ブロードバンド テクノロジー
川越大師喜多院の客殿内「徳川家光公 誕生の間」
  • 川越大師喜多院の客殿内「徳川家光公 誕生の間」
  • 「伝匠美」サイト(画像)
 大日本印刷(DNP)のグループ会社であるDNPアートコミュニケーションズは22日、川越大師喜多院の客殿内「徳川家光公 誕生の間」壁貼り付け絵のデジタル再製画3面を制作したことを発表した。

 奈良時代に創建された喜多院は、古くから関東における天台宗の中心的寺院として知られている。喜多院には、江戸幕府3代目将軍・徳川家光が、自身が生まれた江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築しており、客殿「徳川家光公 誕生の間」として保存されている。

 この客殿内の壁面に貼り付けられた絵は、江戸時代に作成されたもので、狩野探幽の紙本墨彩であると言われている。しかし3月11日の東日本大震災で、この客殿内の壁貼り付け絵の数か所に亀裂が入ってしまい、早急な保全・修復措置が必要となっていた。

 壁貼り付け絵の破損部分の修復は、文化財修理工房である「半田九清堂」が今後行うが、その修復が終わるまで、DNPアートコミュニケーションズが制作したデジタル再製画が、本来貼り付けられていた客殿内の壁面に設置・公開されるという。この再製画は、DNPが開発した高精細複製印刷技術「伝匠美」を活用したもので、これまでにも、東京国立博物館の応挙館、銀閣寺(京都府京都市)、大乗寺(兵庫県香美町)、無量寺(和歌山県串本町)、一休寺(京都府京田辺市)などのデジタル再製画制作で活用されている。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top