仮想化サーバー市場は2010年よりプラス成長に大きく復帰 〜 IDC予測

2009年12月7日(月) 18時01分
国内仮想化サーバー市場の出荷台数予測、2007年〜2013年の画像
国内仮想化サーバー市場の出荷台数予測、2007年〜2013年
 IDC Japanは7日、2009年上半期(1月〜6月)の出荷実績と市場動向にもとづいて予測した国内仮想化サーバー市場の最新予測を発表した。

 これによると、2009年の国内仮想化サーバー市場の出荷台数は6万1,000台となり、前年と比較して1.6%の微減となる見込みとのこと。また、2010年にはプラス成長に復帰して、2013年まで2桁成長を維持するとしている。国内仮想化サーバー市場に対して、景気後退の影響は軽微に止まる見込み。2009年の国内仮想化サーバー市場の出荷台数は前年比1.6%減の6万1,000台になると予測された。一方で、同年の国内サーバー市場全体の出荷台数は前年比17.9%減と2桁の落ち込みになる見込みとのこと。なお、「仮想化サーバー」とは、仮想化環境を構築するために出荷されたサーバーとのこと(仮想化ソフトウェアの出荷金額ではない)。

 IDC Japanサーバーリサーチマネージャー福冨里志は「国内のユーザー企業においてもサーバー仮想化技術を採用することのメリットが広く浸透してきた。x86サーバー用仮想化技術の信頼性や導入効果に対するユーザー企業の過小評価はすでに払拭された。景気後退が、仮想化技術を積極的かつ本格的に活用することで導入コスト削減を図ろうとする企業を増やしている」とのコメントを寄せている。

 IDC Japanでは、2013年の国内仮想化サーバー市場の出荷台数を14万4,000台と予測している。2008年〜2013年の年間平均成長率はプラス18.3%となる見込みだ。2009年は一時的にマイナス成長になるが、2010年から2桁のプラス成長に復帰する模様。その結果、2013年の国内サーバー仮想化比率は、2009年の12.3%から10.9ポイント伸長して23.2%になる見込みとのこと。また、2013年の国内仮想化サーバー市場の出荷金額は1,331億円と予測されている。これについて福冨氏は「出荷台数ではx86サーバーと同サーバー向け仮想化ソフトウェアによって国内仮想化サーバー市場が牽引される。当面は他サーバー(RISC&IA64サーバーやメインフレームなど)中心の市場からx86サーバー中心の市場構造への転換期となる。その結果、一時的に市場規模が縮小することになる。国内仮想化サーバー市場においてもx86サーバーだけが成長セグメントになる」としている。

 IDCが発行したレポート「国内仮想化サーバー市場 2009年上半期の分析」(J10311301)にその詳細が報告されているとのこと。同レポートは、IDCが半期ごとに実施している出荷調査に基づき、国内サーバー仮想化市場に関する2009年上半期(1月〜6月期)の実績と2009年〜2013年の予測を調査結果をまとめたもの。主要ベンダーの出荷状況を仮想化ソリューション別に調査し、出荷台数および出荷金額のデータを収録している。
《冨岡晶》
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