あなたのセキュリティ対策ソフトは本物?偽ソフトに注意を〜IPA発表

2008年11月5日(水) 18時48分
「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為を行うソフトの起動画面例の画像
「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為を行うソフトの起動画面例
 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は5日、2008年10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況について公表した。

 それによると「セキュリティ対策ソフトの押し売り」に関する IPAへの相談件数が、9月に50件と急増し、10月も31件あったとのこと。「セキュリティ対策ソフトの押し売り」とは、突然画面に「Warning!」や「ウイルスが発見されました」などの偽の警告メッセージを表示させ、セキュリティ対策ソフトを購入させようとする行為。だがこれらのメッセージはまったくの嘘で、パソコンに埋め込まれた不正プログラムによるものだ。

 以前はネット閲覧をしているときにバナー広告に表示された偽メッセージをクリックすることで、ウイルス感染してしまう事例が多かった。しかし最近は、迷惑メールに添付されてきたファイルを不用意に開くことで、このウイルスに感染する事例が多く見受けられるようだ。IPAに届出のあったウイルスの集計結果からも、そのようなウイルスが多く出回っていることが裏付けられたという。

 「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為を行うウイルスに感染してしまった場合、タスクバーに見覚えのないアイコンができていて、そこから「ウイルスに感染しています」などといった警告メッセージが表示されたり、突然見覚えのないウイルス対策ソフトがウイルスチェックを始めたりといった現象が見られるようになる。そのほか壁紙が勝手に変更されたり、デスクトップ上に見覚えのないアイコンができたりするといった場合もある。

 なお「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為を行う主なソフトの名称としては「AdvancedPrivacyGuard」「Alphawipe」「AntiSpyware」「AntiSpywareExpert」「AntiVirus2008」「AntiVirus XP 2008」「Doraibuhogo」「DriveCleaner」「HadodoraiBugado」「NetTurboPro」「SpyDajaba」「Spyware Remover」「SupaShuri」「VirusRemover2008」「VirusVanguard」「WinAntiSpyware」「WinAntiVirus」「WinAntivirusPro2006」「WinAntivirusPro2007」「WinFixer」「WinXProtector 2.1」「XPAntivirus」「XPSecurityCenter」などの名前が公表された。

 IPAでは、これらのウイルス感染ととも「信頼できないセキュリティ対策ソフト」を購入させて金銭を得る行為についても注意を呼びかけている。IPAに寄せられた相談の中には、クレジットカード番号を入力し決済してしまった事例や、本物のセキュリティ対策ソフトと思い込んで、そのまま使い続けていた事例もあったとのこと。

 なお10月度のウイルス検出数は約27万個と、9月の約22万個から23.7%の増加となった。また、10月の届出件数は1,839件となり、9月の1,875件から1.9%の減少となったとのこと。ただしバックドアやスパイウェア等の不正プログラムの検知件数は増加しており、IPAでは引き続き注意を呼びかけている。
《冨岡晶》
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