マルウェアサイトが急増、感染サイトはApacheがトップ、国別では中国が半数以上——ソフォス上半期セキュリティ脅威レポート

2007年7月30日(月) 13時29分
危険なウェブサイトの内訳、マルウェアのサイトが3割近くに達する。しかもその8割がハッキングされた正規サイトだの画像
危険なウェブサイトの内訳、マルウェアのサイトが3割近くに達する。しかもその8割がハッキングされた正規サイトだ
マルウェアに弱いとされていたWindowsサーバだが、感染サイトの数としてはApacheも脅威にさらされているの画像
マルウェアに弱いとされていたWindowsサーバだが、感染サイトの数としてはApacheも脅威にさらされている
国別の危険サイトをホスティング数でも中国が急激な伸びを示すの画像
国別の危険サイトをホスティング数でも中国が急激な伸びを示す
 ソフォスは7月30日に、2007年1〜6月のセキュリティ脅威傾向をまとめた報告を発表した。2007年上半期には、サイバー犯罪者による金銭狙いの攻撃手段として、Webを悪用した脅威の急激な増加が目立った。ソフォスの調査によると、6月に検知された感染サイトの数は、1日平均約2万9,700件に達しており、2007年初頭の1日あたりの平均値が5,000件であったのに比較すると、Webを介した感染の脅威の深刻さが伺われるとのこと。

 ソフォスでは、危険と見なしているWebサイトのうち100万件を分析したところ、マルウェアをホスティングしているサイトが28.8%、アダルトコンテンツ(ポルノやギャンブルなど)を提示するものが28.0%、スパマーが運営するサイトが19.4%、違法サイト(海賊版ソフトやフィッシングサイトなど)が4.3%という結果になった。マルウェアをホスティングしているサイトのうち、悪質な目的で開設されたサイトは全体の5分の1に過ぎず、80%はハッキングされた正規サイトであることも判明した。

 マルウェアに感染したサイトの種類としては、「Apache」(51.0%)がトップに、以下「Microsoft IIS 6」(34.0%)、「Microsoft IIS 5」(9.0%)となり、いまやマルウェア感染がWindowsだけの問題ではなくなったことが表面化。2007年の初頭にグローバルに発生したウイルスの1つであるObfJS攻撃では、感染サイトのうち98%がApacheであった例もある。

 一方、検知されたWebマルウェアは「Mal/Iframe」(49.2%)がトップに、以下「Troj/Fujif」(7.9%)、「JS/EncIFra」(7.3%%)と続いた。2007年7月中旬現在も「Mal/Iframe」の猛威は衰えず、1万件以上のWebサイトが感染しており、特にイタリアの最大手ISPがホスティングする正規のWebページへの感染が多く検知されている。

 Webマルウェアをホスティングするサイトの国別トップ3は「中国」(53.9%)がトップに、以下「アメリカ」(27.2%)、「ロシア」(4.5%)となった。2006年末に中国で発見された感染サイトは3分の1だったが、この半年でアメリカを抜き、世界の感染サイトの過半数を占めるに至っており、この理由の1つとして、Mal/Iframeの大規模感染があげられるとのこと。

 手法としては、2007年上半期には、添付ファイルを利用したスパムが目立った。単純なスパムフィルタを回避する目的で、画像データを含むPDFが利用されている。また、Windows PC上でリムーバブルデバイスをオートランに設定しているユーザを狙ったハッキングの攻撃も多数確認されている。

 これら2007年上半期のセキュリティ脅威傾向については「Sophos Security Threat Report July 2007(セキュリティ脅威レポート2007年7月)」として公開されている(日本語版は8月下旬に掲載される予定)。
《冨岡晶》
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