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ついに「ネット接続テレビ」まで、ランサムウェアの標的に?

IT・デジタル セキュリティ
スマートテレビに表示された「FLocker」の画面
  • スマートテレビに表示された「FLocker」の画面
  • モバイル端末での「FLocker」の脅迫状画面
 ここ数年猛威を振るい、昨年あたりから日本での被害事例も増えてきた「ランサムウェア」(身代金型ウイルス)。その標的は、パソコンやスマホが主流だったが、しかし今回新たに、ランサムウェアが、スマートテレビ(ネット接続テレビ)をロックした事例が確認された。

 このランサムウェア「FLocker(エフロッカー)」は、本来Andoroidベースのモバイル製品を対象にしたランサムウェアだが、作成者が検出を回避するために「改良」し続けた結果、すでに7,000以上の亜種が確認されている。日本語での脅迫文表示にも対応済みだが、ロシアやハンガリーなど、東欧圏の一部国家では作動しない。

 そして今回、「FLocker」が、Android搭載スマートテレビやTV Boxに感染した事例が、トレンドマイクロにより確認されたという。この「FLocker」は、とくにスマートテレビ用に改良されたものではなく、従来のFLockerがそのままスマートテレビに感染した模様だ。

 FLockerは、法執行機関を装い、アメリカでは「CYBER POLICE」、日本語では「MINISTRY OF JUSTICE」(法務省)を名乗り、ユーザーが法を犯しているとして、“罰金”を要求する。日本語表示の場合には1万~2万円分のiTunesギフトカードを罰金として要求するとのこと。さらに画面がロックされている間、端末情報、電話番号、連絡先、現在位置その他の情報を収集しているようだ。

 FLockerは、まだスマートテレビ(ネット接続テレビ)自体を標的にしているわけではないが、近年のスマートテレビがAndroidなどモバイル端末と同じOSを採用している限り、その危険性は変わらない。むしろ、今後スマートテレビに特化したランサムウェアが登場してもおかしくはないだろう。ユーザーにおいては、ルーターの設定を見直し、PCやモバイル機器にセキュリティソフトを導入するなど、できるだけ対策を意識する必要があるだろう。
《赤坂薫》
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