Queue-it (本社 : コペンハーゲン|代表取締役 : Jesper Essendrop、支社: 東京|カントリーマネジャー : ペターセン花野)は、2026年5月22日(金)、自社イベント「Queue-it Connect~AI時代のオンライントラフィック戦略について共に考える~」を渋谷ソラスタコンファレンスにて開催しました。
昨年に続き2回目となる本イベントでは、小売、チケット、金融、ITなどさまざまな業界から、トラフィック対策の最前線で取り組むプロフェッショナルが参加。トラフィックの質と量や消費者のアクセス方法の変化、それに応じて求められる企業の対応について、最新事例を踏まえながら、今後の方向性の議論が行われました。
開会基調講演:進化するトラフィック戦略 ― オンライン・トラフィック・オーケストレーションという新たな基盤
オープニングでは、Queue-it 最高収益責任者 (CRO)のマルー・トフトが基調講演を行いました。
同氏は、Queue-itが従来の「仮想待合室」から、「オンライン・トラフィック・オーケストレーション(以下、OTO)」へと進化したことを発表。OTOは、トラフィックの質に応じて「誰が・どのようにアクセスするか」をリアルタイムで制御するコントロールレイヤーです。
さらに、AIエージェントの普及によりトラフィック構造が大きく変化する中で、単なる安定稼働にとどまらず、不正対策やトラフィックインテリジェンスの強化、正規顧客との関係構築を通じたブランド価値向上の重要性が高まっていると説明。こうした背景のもと、OTOがデジタルビジネスにおける戦略基盤となることが示されました。

Queue-it CROマルー・トフト
基調講演:AI時代におけるトラフィックの再定義とデジタルサービスの変化
続いて、CTPOのハンス・スコウガードが登壇。
AIエージェントの普及により、オンラインアクセスは人間主体からソフトウェア主体へ移行しつつあり、企業にはWeb環境を「Human-first」から「Machine-first」へ適応させることが求められています。特に小売企業にとっては、「AIエージェントに選ばれること」が新たな競争軸になると指摘しました。
一方で、AIの進化によりボット作成のハードルも低下し、「悪意あるボット」と「正当なAIエージェント」を見極める必要性が高まっています。ボットは人間らしい行動を模倣しながら高度化しており、防御のさらなる進化が不可欠であると警鐘を鳴らしました。
そして、「今後Queue-itは不要になるのか?」という問いに対して、同氏は次のように述べています。
「答えはノーです。在庫の過剰販売やスキャルパーボットによる買い占め、インフラ過負荷といった課題は依然として残ります。AI時代においては、急増するトラフィックを吸収し、公平性とシステム保護を両立する戦略の重要性はむしろ高まります。OTOの重要性は今後さらに増していくと言えるでしょう。」

Queue-it CTPOハンス・スコウガード
ゲスト講演:エージェンティック・コマースと信頼基盤(大日本印刷株式会社)
ゲスト講演には、大日本印刷株式会社 ABセンター デジタルトラスト事業開発ユニットの川又祥正様にご登壇いただきました。
AIエージェントの台頭がEコマースにもたらす変化や「エージェンティック・コマース」の特徴に加え、安全・安心な取引を支える「トラスト基盤」構築の取り組みについて紹介。また、Queue-itと共同開発中のAIエージェントトラフィック対応型Eコマースソリューションについても共有されました。

大日本印刷株式会社 川又祥正様
実践事例:トラフィック・オーケストレーションの現場
最後の講演セッションでは、Queue-it ソリューションアーキテクト 渡辺浩が登壇し、安定稼働、セキュリティ強化、トラフィックインテリジェンス、ビジター体験向上の4つの観点から、日本国内外のOTOの実践事例を紹介。
「インサイト・レポート」「ボット・不正対策」「ビジター・エンゲージメント」といった各機能の効果を、具体的なデータを交えながら説明し、「仮想待合室」にとどまらない多層的なトラフィック管理の重要性が示されました。
AI時代のトラフィック戦略には、安定運用という守りだけでなく、インサイト活用やエンゲージメント強化といった攻めの視点が不可欠であり、変動するトラフィックに柔軟に対応しながらPDCAを回せる仕組みの重要性が強調されました。

Queue-it渡辺浩
参加型セッション:これからのトラフィック戦略を議論
講演後には、業界別に分かれたラウンドテーブルが実施され、参加者同士が実務に基づいたディスカッションを行いました。セッションでは、「現在トラフィックの質をどのように把握しているか」「AIトラフィックをどの程度検知・識別できているか」といった問いを起点に、各社の取り組みや課題、現場での工夫について率直な意見交換が行われました。
また、理想的な待合室体験をテーマに各テーブルにてアイディアを出し合うワークショップを実施。待ち時間を単なる「待機」ではなく、価値ある顧客体験へと転換するための、想像に富んだアイデアが数多く創出されました。アイデアは投票形式で評価され、最も優れた案が選出されるなど、参加者同士が主体的に関わる活気あるセッションとなりました。
ネットワーキング : 業界を超えた交流の時間
イベント後半にはネットワーキングの時間が設けられ、参加者同士が業界を超えて交流し、新たなつながりを築く場となりました。
参加者からは、「エージェンティック・コマース」や「トラフィックオーケストレーション」といったテーマに強い関心と共感が寄せられ、「自社の戦略を見直すきっかけになった」「AI時代におけるトラフィック管理の重要性を改めて認識した」「"並ばせてはいけない"という考え方を変えなければいけないと気づけた」といった声といった声が聞かれるなど、次世代のデジタル体験設計に対する関心の高さがうかがえました。
Queue-itは今後も、デジタルインフラを支える皆さまがつながり、課題を共有し、未来へのヒントを得られる場を提供してまいります。次回イベントにもぜひご期待ください。
Queue-itについて
Queue-itは、オンライン・トラフィック・オーケストレーションサービスのグローバルリーダーとして、世界中の1,000社以上の組織が消費者との間に揺るがないオンラインの信頼を構築するのを支援しています。年間380億人以上のビジターに安心・信頼できるオンライン体験を届けており、政府機関、小売企業、チケット販売会社、金融機関など、幅広い分野のお客様にご利用いただいています。本社はデンマークにあり、日本、米国、オーストラリア、韓国にも拠点を展開しています。詳細は以下をご覧ください。
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