株式会社マップフォー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:田中一喜、以下「マップフォー」)と株式会社NTTフィールドテクノ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:桂 一詞、 以下「NTTフィールドテクノ」)は、2025年11月5日、スタートアップと自治体で挑む、未来のまちづくり「スタまち」の選定事業に採択されたことをお知らせします。
東浦町の「AIを用いた画像・LiDAR解析技術等を活用した道路維持管理業務の効率化」に取り組み、安心・安全に暮らせるまちづくりに貢献してまいります。
1. 本プログラム採択の背景
愛知県では今年度より、スタートアップが有する先進技術やサービスを活用し、県内自治体のまちづくりを支援する新たな取組が進められています。
7月1日から8月15日にかけて、県内の8自治体(岡崎市、春日井市、刈谷市、西尾市、常滑市、大府市、日進市、東浦町)が持つ地域課題やニーズを共に解決するパートナー企業を公募した結果、延べ121のスタートアップから応募がありました。
マップフォーとNTTフィールドテクノは、東浦町と組成した共同事業体として提案した事業計画が評価され、東浦町の地域課題に対する実証実験の支援対象事業として採択されました。
2. 本事業が取り組む課題
地方自治体が保有する道路設備の維持管理に必要な土木技師や土木費が年々減少しており、限られたリソースで効率的な保全対応を行うことが喫緊の課題となっています。さらに、今後はインフラ老朽化の進行や人口減少が見込まれることから、早期に効率的な維持管理サイクルを確立し、持続可能な形で安心・安全な道路管理を実現していくことが求められています。
東浦町で顕在化している課題
- 道路損傷や交通インフラの老朽化に関する情報管理方法が多岐にわたり、統一的な管理が難しい
- 対応すべき箇所の優先順位付けが複雑で、判断に時間がかかる
- 損傷箇所の把握・現地確認に時間を要し、職員の負担が大きい
- 上記の要因が重なり、修繕対応の遅れや職員の負担の増加につながっている
3. 提案事業の概要
マップフォーとNTTフィールドテクノは、上記の課題に対し、ドライブレコーダーのカメラ画像や車両に搭載したLiDARから取得する点群データを用いて、AIによる道路の路面劣化診断や修繕対象の優先順位付けを行い、効率的な道路維持管理システムを構築することを提案しました。各社が有するセンシング技術および点群解析AI技術を活用したソリューションの内容や実績が高く評価され、「AIを用いた画像・LiDAR解析技術等を活用した道路維持管理業務の効率化」事業として採択に至りました。
今後は、愛知県からの実証費用の支援に加え、実施に向けた助言や進捗管理などのサポートを受けながら、自治体と連携して実証実験に取り組むことで、道路維持管理業務の効率化・高度化を図り、地域課題の早期解決を目指します。

4. 各社の役割
- 東浦町:全体総括・実証フィールド提供・関係者調整
- 株式会社マップフォー:LiDARを用いた点群データによる路面損傷状況の解析
- 株式会社NTTフィールドテクノ:ドライブレコーダーを活用した道路付属物等のデータ収集・可視化、受付管理ツールの開発・提供、実証検証結果とりまとめ報告
5. 今後のスケジュール
2025年11月~ 愛知県と共同事業体との事業委託契約締結
実証事業の実施(~2026年2月)
2026年3月 成果報告会の開催
6. 会社概要
株式会社マップフォー
所 在 地 :愛知県名古屋市中区錦二丁目8番1号 I-FOREST名古屋伏見
代 表 者 :田中 一喜
事業内容:
高精度3次元地図データ作成に係る計測システム及びソフトウェアの提供
物体認識ソフトウェアの提供
位置推定ソフトウェアの提供
自動運転システムのインテグレーション
上記技術を核としたインフラ点検、建設・測量、スマートシティ、ロボティクス、XRなどの業界横断及び、国内外へのアプリケーション展開
公式サイト:https://www.map4.jp
(参考)スタートアップ活用まちづくり支援事業について
〇事業内容県内自治体が抱えるまちづくりに関する様々な地域課題を解決するため、自治体と先進技術やサービスを持つスタートアップ等とのマッチング、実証実験に向けた事業計画の策定から実証実験の実施までを支援する(今年度より実施)。
〇実証実験実施主体
市町村(代表者)とスタートアップ等との共同事業体
〇選定方法
共同事業体で作成された事業計画について、県が設置する選定委員会(外部有識者と職員で構成)において、取組内容や実施体制の確保、事業の継続性等を評価し、実証実験の支援対象事業を選定
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