川田テクノロジーズ、人と一緒に働く全身型ヒューマノイドロボットの開発を加速 - PR TIMES|RBB TODAY
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川田テクノロジーズ、人と一緒に働く全身型ヒューマノイドロボットの開発を加速

川田テクノロジーズ株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長 川田忠裕)は、25年以上にわたるヒューマノイドロボットの研究開発と社会実装で培った知見を活かし、工場や工事現場で「人と一緒に働く全身型ヒューマノイドロボット」の開発を加速します。少子高齢化社会における労働力不足などの社会課題解決を目指し、自社グループの施設をフィールドテストの場として運用試験を開始しました。


機材センター(川田建設)での運用試験の様子


【開発の背景】
日本をはじめ多くの国々では、少子高齢化による労働力人口の減少、熟練技術者の不足、技術継承の困難化といった喫緊の社会課題に直面しています。当社グループは、これらの課題解決に貢献するため、経済産業省「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」プロジェクト(1998~2002年度)への参画をきっかけに、全身型ヒューマノイドロボット「HRPシリーズ」の開発を行ってきました。その後、工場で人と共に働く上体型モデル「NEXTAGE」シリーズを2011年にリリースし、累計1,000例以上の導入実績を誇ります。近年、AIをはじめとする様々な技術の進化により、ヒューマノイドロボットは目覚ましい発展を遂げています。しかし、実用的な「人と共に働く全身型ヒューマノイドロボット」の社会実装には、作業性の高いハードウェア、実用的で使いやすいシステム、多様な環境への対応など、依然として多くの課題が残されています。当社はこれを長期的なプロジェクトと捉え、社内外の協力関係を広く構築し、現場の声を重視しながら開発を進めてまいります。


HRP-2



HRP-3



HRP-4R



工場で働くNEXTAGE




【開発のポイント】
1.先端ロボティクス研究者・研究機関との連携強化
北海道大学、大阪大学、豊橋技術科学大学、香川大学、福井大学の各研究室との共同研究を開始※。AIを用いた新しいアプローチと、これまでのモデルベースの考え方を組み合わせることで、実用的なヒューマノイドロボットに必要な技術課題の解決を目指します。
※共同研究機関
近野敦 教授  北海道大学 大学院情報科学研究院 システム情報科学部門 知能ロボットシステム研究室
原田研介 教授 大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 原田研究室
垣内洋平 教授 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 情報ロボットシステム研究室
小水内俊介 准教授 香川大学 創造工学部 機械システムコース 小水内研究室
築地原里樹 講師 福井大学 工学部 機械・システム工学科 インタラクティブ・ロボティクス研究室

2.現場で実用的に働くヒューマノイドロボットの開発
「HRPシリーズ」で培ったハードウェアの実績と「NEXTAGE」の現場導入ノウハウを最大限に活用し、人の作業環境における既存ツールや多様な作業対象に柔軟に対応できるロボットの開発を開始しました。工事現場の不安定な足場でも移動でき、転倒しても壊れにくく、かつ実用的な作業性能を両立するヒューマノイドロボットの実現を目指します。

3.自社開発ロボットの内部システム刷新と現場運用試験の開始
過去に開発したヒューマノイドロボット「HRP-2」の内部システムを刷新し、川田建設株式会社の機材センターにて運用試験を開始しました。センサー、カメラ、バッテリー、通信システムの入れ替え、GPU導入、OS・ソフトウェアの更新により、最新のAI×ロボット研究成果を導入・評価する環境を構築しています。

【今後の展開】
まずは屋内施設である機材センターにおいて、橋梁架設のための再利用部品の分類、整理、搬送といった、専用機での自動化には見合わない量のタスクをこなせる汎用ロボットを目指し、必要となる技術提携や共同研究、積極的な人材採用を行いつつ、課題を一つ一つ解決します。AI×ロボット技術を活用しつつ、高精度な作業には「NEXTAGE」で培った双腕ロボットの知見を組み合わせられるシステムの開発を進めます。今後は、検証の場を屋内工場から半屋外の工場、さらには工事現場へと広げ、実環境での課題抽出・改善・検証を繰り返すことで、汎用性と信頼性を高めてまいります。

【開発責任者】
川田テクノロジーズ株式会社 基盤技術研究室
ヒューマノイドロボット担当課長 川角祐一郎

【本件のお問い合わせ先】
川田テクノロジーズ株式会社 広報室
電話:03-3915-4609 E-mail:koho.kti@kawada.jp
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