株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(代表取締役社長:鈴木 正範、以下「NTTデータ」)は、株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:岩山 徹、以下「岩手銀行」)に対して、金融機関およびその投融資先を対象とした温室効果ガス(以下GHG )排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle(R) FE(シータートルエフイー)」を提供開始しました。
これにより、岩手銀行のGHG排出量(以下「ファイナンスド・エミッション(注1)」)の算定高度化および投融資先へのエンゲージメント強化などを図り、ファイナンスド・エミッションの削減を通じた岩手県のカーボンニュートラル実現への取り組みを強化します。
NTTデータは「C-Turtle FE」の提供をはじめ、投融資先のファイナンスド・エミッションの把握と、エンゲージメント支援などにより投融資に係るGHGの排出量削減を支援していきます。
【背景】
NTTデータは、長年にわたり金融機関へシステム提供を行ってきたノウハウを活用し、C-Turtle FEの提供を主軸として、金融機関システムとの連携による効率的なGHG排出量可視化を推進し、金融機関とその投融資先を含めたGHG排出量削減に向けた支援を行ってきました。本取り組みを通じ、サプライチェーン全体・地域全体のカーボンニュートラル達成に貢献することを目指しています。
岩手銀行は、「地域社会の発展に貢献する」「健全経営に徹する」という経営理念のもと、脱炭素社会の実現に代表される環境課題や地域におけるSDGs・ESGに対する先導的な役割を担い、東日本大震災を乗り越えた経験から得た教訓を次世代につなぎ、共有することで、社会・経済基盤の維持・安定と強靭(きょうじん)性の向上に取り組んでいます。また、2030年度までにサステナブルファイナンス累計実行額5,000億円および自社GHG排出量Scope1,2のネットゼロ実現を目標に掲げ、2050年度にはScope1,2,3全領域でのネットゼロ実現を目指しています。
このような背景から、岩手銀行は数万社におよぶ投融資先において効率的かつ精度の高いファイナンスド・エミッション算定の仕組みが必要であると判断し、NTTデータが提供するC-Turtle FEを導入する運びとなりました。
【特長】
C-Turtle FEは、サプライヤーの削減努力を自社のScope3排出量の削減効果として取り込むことのできる「総排出量配分方式」を採用するGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」上で、金融機関の国際的基準「PCAF(注2)スタンダード」に準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援するサービスです。C-Turtle FEにより、投融資先のGHG排出量情報(一次データ)を活用し、 GHG排出量およびその削減努力を反映したデータクオリティーの高いファイナンスド・エミッション算定が可能となります。

図:C-Turtle FE 概要
【今後に向けて】
NTTデータは、今回の取り組みをきっかけに、岩手銀行のカーボンニュートラル達成に向けた活動を支援していきます。また、C-Turtle FEを通じて投融資先へのエンゲージメントを強化し、サプライチェーン全体のGHG排出量削減に向けたソリューション提供を拡充し、持続可能な社会の実現に貢献します。
【C-Turtleについて】
C-Turtleは、削減できるScope3算定を実現するGHG排出量可視化プラットフォームです。一般的に、Scope3の算定は「活動量(企業の活動規模)」×「排出原単位(市場平均値)」で算定されることが多く、企業の削減努力を反映することが難しいという課題があります。C-Turtleは、Scope3の算定に、サプライヤーの排出量の実測値(一次データ)を活用し、サプライヤーの削減努力を自社排出量に取り込むことができる「総排出量配分方式」を採用しています。これにより、投融資先やサプライヤーの排出量の可視化状況が明確になり、サプライチェーンを通じたGHG排出量の算定・削減の推進が可能となります。
注釈
注1: ファイナンスド・エミッションは金融機関の投融資先に係る温室効果ガス排出量。
注2:PCAF(Partnership for Carbon Accounting Financials)は金融機関の投融資に係るファイナンスド・エミッションの測定と開示を標準化するための業界主導の取り組み。
■ 「C-Turtle(R)」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/
■ 本リリースは、NTTグループが展開するGXソリューションブランド「NTT G×Inno(エヌティティ ジーノ)」の取り組みの一つです。

URL:https://group.ntt/jp/group/nttgxinno/
■ 「NTT G×Inno」は、NTT株式会社の登録商標です。
「NTT GX(Green Transformation)×Innovation」の略称であり、NTTグループが社会へのソリューション提供を通じてGX分野でInnovation(変革)をおこし、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく取り組みです。
■ その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
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