【奈良市】AIを活用した相談対応事業の実証実験を開始 - PR TIMES|RBB TODAY
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【奈良市】AIを活用した相談対応事業の実証実験を開始

認定NPO法人フローレンスとつながりAI株式会社と奈良市が三社連携協定を締結します




奈良市は生成AIによる24時間365日対応と専門職員の有人相談による「AIと人のハイブリッド子育て相談」の実証実験を5月13日から開始します。この取り組みにおいて、認定NPO法人フローレンスおよびつながりAI株式会社と奈良市が三者連携協定を締結します。
相談の対象者は妊娠中の方から子育て家庭全般で、気軽に相談ができるツールを使用することで、悩み事を相談するはじめの一歩を踏み出してもらい、奈良市在住の子育て世帯の孤立を防ぎます。
将来的には、生成AI相談を入口とし、奈良市の子育て世帯の妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援につながることを目標としています。

トピックス
- 本取組の「AIと有人相談員のハイブリッド子育て相談」は自治体としては初となるものです。
- 生成AI「AI(あい)ちゃん」が24時間365日、LINEで相談にのることで気持ちの傾聴・課題整理を行います。
- 加えて、助産師・心理士・社会福祉士などの資格を持つ相談員による有人の相談体制を整備することで、制度等の紹介や地域の資源へつなぎます。
- 実証実験を開始する中で課題を抽出し、様々な状況にある子どもや子育て家庭等にも対応できるよう支援体制の充実を図ります。

1.奈良市の子育て相談の現状
1)相談件数の推移
奈良市子どもセンターに寄せられる虐待対応相談件数は、令和4年度1,238件、令和5年度1,645件、令和6年度1,584件と、増加傾向にあります。また、虐待以外の相談件数(子どもセンターの虐待以外の相談、母子保健相談、ひとり親相談、奈良すこやかテレフォン)は、令和4年度6,461件、令和5年度7,002件、令和6年度6,545件と、少子化により子どもの出生数が減少している中で、相談件数は増加傾向にあります。



2)相談先の実態
国が令和4年度に実施した「SNSを活用した児童虐待等に関する相談の効果的な運用に関する調査研究」によると、SNS相談導入自治体の事例からLINE相談の相談件数が多いのは平日の18時以降となっており、平日夜間の相談ニーズが高い傾向にあることが分かっています。
また、認定NPO法人フローレンスが実施した「いまきくイヌAI(あい)ちゃん」のトライアル実績(2024年実施、全国、20~40代の産後女性)において、利用者からの相談送信時間の約8割が有人対応が可能な10時~15時以外の時間帯であり、最も多い時間帯が20時台でした。

奈良市の相談窓口の対応時間は日中に限られている現状があり、就業時間や育児の時間以外でスマホを手にすることができる時間帯(休日や夜間等)に利用でき、匿名性があって、相談者の都合の良い時間(24時間・365日)に対応可能なAIの強みを生かした相談を試行的に導入します。




2. 実証実験の概要


※「友だち追加」はこちらのQRコードから




3. 事業詳細 
生成AIが24時間365日お気持ちの傾聴・課題整理を行い、専門職相談員が制度等の紹介や地域支援へのつなぎを行います。
市民の方の利用フロー 
24時間365日生成AIと専門職相談員に相談可能。専門職相談員は、平日10時~午後3時にお返事します。



LINE友だち追加後のイメージ
1.利用者の希望に応じて、生成AIもしくは専門職相談員との相談を開始できます。



複雑な操作は一切不要。
通常のLINEと同じように、自由にメッセージを入力して送信するだけでご利用いただけます。

2.生成AIと専門職相談員の切り替えが1タップで可能です。



【専門職相談員への切り替え】
メニューにある「よりそいスタッフとLINEではなす」をタップすると、生成AIからのメッセージがストップし、有人スタッフに切り替わります。
【生成AIへの切り替え】
生成AI に戻りたいときは、「AIちゃんとはなす」をタップすると戻ります。

3.「緊急のとき」をタップすると、緊急相談窓口の連絡先が表示されます。

4. 想定スケジュール 



5. 認定NPO法人フローレンス 概要
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは未来を担うこどもたちを社会で育むために、事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、社会課題解決と価値創造をおこなう国内最大規模のNPO法人です。
日本初の訪問型‧共済型病児保育事業団体として2004年に設立し、ひとり親支援とこどもの貧困防止、こどもの虐待や親子の孤立防止、障害児家庭支援など、日本のこども‧子育ての 領域で総合的な活動をおこなっています。 2015年度に「小規模認可保育所」として国策化された「おうち保育園」をはじめとする保育事業、障害児家庭に保育や支援を届ける「フローレンスの障害児保育‧支援」、こどもの虐待問題解決のため「フローレンスのにんしん相談‧⾚ちゃん縁組」、子どもの貧困を解決する「こども宅食」などの取り組みを全国に広め、たくさんの仲間と共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくることを目指しています。
▶フローレンスコーポレートサイトURL
https://florence.or.jp/

6. つながりAI株式会社 概要
ながりAI株式会社は、AI技術で社会課題を解決するスタートアップ企業です。従来は人手に頼っていた「相談業務」に生成AIを活用することで、自治体や企業での相談支援サービスを提供しています。孤独・孤立の悩みを傾聴するAIチャットサービスの開発など、誰もが気軽に相談できる仕組みを通じて 人々のつながりを支援する事業を展開しています。
▶つながりAI株式会社URL
https://tsunagari-ai.com/
7. おやこよりそいチャットについて 
「おやこよりそいチャット」は、フローレンスが2021年より展開している、LINEを活用した相談支援事業です。これまでに10,000世帯以上のご家庭とつながり、相談支援を行ってきました。
本実証事業では、子育て期の課題に精通した専門職によるサポート体制を整備。AIと専門職スタッフそれぞれの強みを活かした、新たな相談支援の形を構築することで、より質の高い支援の実現を目指します。



関連リンク
▼AIを活用した相談対応事業の実証実験を開始【市長会見】(令和7年5月13日発表)
https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/237456.html

本件に関するお問い合わせ先
奈良市 子ども未来部 子ども育成課
TEL:0742-34-4804
d36429-341-e6bf7cafa352a6de2647d27f0ef5a314.pdf

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