
2年連続で、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与する発明として評価
NOK株式会社(本社:東京都港区芝大門、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:鶴 正雄、以下「NOK」)は、公益社団法人 発明協会が主催する「令和7年度関東地方発明表彰」において、「静岡県発明協会賞」と「発明奨励賞」の表彰を受けました。今回、初めて「静岡県発明協会賞」を船外機の冷却水をエンジンに循環させるポンプ内に入る「インペラー」が受賞、「発明奨励賞」を自動変速機などの油圧保持に使用される「シールリング」が受賞しました。本表彰は、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与する優れた発明を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。
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インペラー
NOKグループは、界面制御技術をはじめ、製品の根幹に関わる技術を磨くために積極的な研究・開発活動を展開しており、国内外の特許を4,601件(2024年度末時点)保有しています。今回の受賞は、2024年度地方発明表彰の「日本弁理士会会長賞」および「発明奨励賞」5件に続くものです。
NOKグループは、今後も独自の技術を追求し、「Essential Core Manufacturing-社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を実現してまいります。
■令和7年度関東地方発明表彰「静岡県発明協会会長賞」
・インペラー(特許第6445225号)
発明者:ガスケット・ブーツ事業部 製造技術部 製造技術課 塚本 浩司
船外機の冷却水をエンジンに循環させるポンプ内に設置され、 冷却水の流れをスムーズにする部品「インペラー」の形状設計に関する発明です。インペラーの羽根を回転方向に湾曲させた形状にするとともに、羽根の根元部分のカーブを回転方向側と逆側とで非対称に設計しました。これにより、羽根が滑らかに動きやすくなり、特に破損しやすい根元部分へひずみが集中することを抑制しています。本形状を用いることで、インペラーの耐久性が向上し、ポンプ性能を安定的に維持することが可能になりました。
本技術は、小型インペラーにも適用可能で、幅広いポンプ装置に活用されています。
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■令和7年度関東地方発明表彰「発明奨励賞」
・シールリング(特許第6999068号)
発明者:樹脂・ウレタン事業部 設計部 量産設計課 渡辺 英也
樹脂・ウレタン事業部 設計部 製品開発課 吉田 勇介
自動車のオートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)において、油圧を保持するために使用される回転用シールリングの形状設計に関する発明です。オイル漏れを低減するために、非対称(三日月)の形状に設計しています。シールリングの接合部周辺は厚みを薄くして剛性を抑え、反対側は厚みを持たせることで拡張力を高めています。この形状により、シールリング外周面に生じる隙間を低減し、ハウジングとの密着性が向上することで、最大80%のオイル漏れを低減します。高い密封性と耐久性を活かし、油圧の安定性を向上させ、異物の噛み込み防止にも効果を発揮します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511068573-O8-4mY4j0t9】【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511068573-O9-7IKN9i9t】
■地方発明表彰とは
1921年(大正10年)に公益社団法人 発明協会によって創設された、優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。全国を8つの地方に分け、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的としています。
・公益社団法人 発明協会 URL:https://koueki.jiii.or.jp/
■NOK株式会社
NOKグループは「Essential Core Manufacturing-社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。 15の国と地域に所在する約38,000人で、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を実現しています。 自動車をはじめとするモビリティ、PCやスマートフォンに代表される電子機器、OA機器、医療・ヘルスケア機器、産業用ロボット、そして人工衛星など、あらゆる産業分野に技術・製品を提供し続けます。

