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【CAPEレシオ とは】通常PERだけでは見えないS&P500の割高・割安を可視化|シラーPER長期チャートを公開

株式会社PhoenixConnect(代表:Yasuyuki Takiuchi)は、「CAPEレシオとは何か」を実際の長期データから理解できるシラーPER・CAPEレシオチャートを公開しました。通常PERとは異なり、過去10年間のインフレ調整後平均利益を用いてS&P500の評価水準を可視化。現在値、長期平均、過去最高値、過去最低値、1871年以降の推移を一画面で確認でき、米国株投資や指数CFDにおける高値追い、早すぎる空売り、過剰なレバレッジを避ける判断材料を提供します。

■「PERを見ても、米国株が本当に割高なのか分からない」という課題へ

S&P500や米国株を分析するとき、多くの投資家が最初に確認する指標がPERです。

しかし、通常PERを確認しても、次のような疑問が残ることがあります。

「企業利益が伸びているから、現在の株価は妥当なのか」
「予想PERが低下しているなら、米国株はまだ割高ではないのか」
「株価が下落したのにPERが上昇しているのはなぜか」
「過去のバブル局面と現在を、同じ基準で比較できないか」

通常PERは、直近の企業利益や市場予想を素早く反映できる有効な指標です。

一方で、企業利益は景気や一時的な要因によって大きく変動します。

好景気のピークでは利益が膨らむため、株価が高値圏でもPERが低く見えることがあります。反対に、不況や金融危機では利益が急減し、株価が下落しているにもかかわらずPERが高く表示される場合があります。

株式会社PhoenixConnectは、こうした短期的な利益変動に左右されにくい長期評価を確認できる「シラーPER・CAPEレシオ長期チャート」を公開しました。

?【シラーPER チャート】Shiller PER・CAPEレシオ|株価の長期バリュエーション
https://www.phoenixconnect.jp/shiller_per

■CAPEレシオとは何か

CAPEレシオは、「Cyclically Adjusted Price Earnings Ratio」の略称です。

日本語では「景気循環調整後PER」と呼ばれ、次の名称でも知られています。

Shiller PER
シラーPER
Shiller PE
CAPE Ratio
PE10

基本的には、現在の株価または株価指数を、過去10年間のインフレ調整後平均利益で割って算出します。

CAPEレシオ
= 現在の株価指数
÷ 過去10年間のインフレ調整後平均利益

直近1年間だけではなく、景気拡大と景気後退を含む10年間の利益を平均化することが最大の特徴です。

一時的な好決算や急激な減益の影響を抑え、S&P500が長期的な企業収益力に対して何倍まで評価されているのかを確認できます。

■通常PERとの最大の違いは「分母に使う利益」

通常PERとCAPEレシオは、いずれも株価を利益と比較する指標です。

違いは、計算に使う利益の期間と調整方法にあります。

通常PERでは、直近1年間の実績利益または今後1年間の予想利益を用いることが一般的です。

そのため、現在の企業業績や市場予想を素早く反映できる一方、景気循環、一時的な特別利益、急激な減益、アナリスト予想の修正などに影響されやすくなります。

CAPEレシオでは、過去10年間の利益をインフレ調整したうえで平均化します。

短期的な変化への反応は遅くなりますが、景気の一部分だけに依存せず、長期的なバリュエーションを確認しやすくなります。

通常PERは「現在または近い将来の利益に対する価格」、CAPEレシオは「景気循環を通じた長期利益に対する価格」と考えると、両者の役割を区別できます。

■なぜ10年間の利益を使うのか

企業利益は、一定の速度で成長するわけではありません。

景気拡大期には売上が伸び、利益率も改善しやすくなります。

一方で、景気後退、金融危機、感染症、資源価格の急変、金利上昇などが発生すると、企業利益は短期間で大きく落ち込むことがあります。

直近1年間の利益だけで株価を判断すると、好景気のピークでは見かけ上の割安、不況の底では見かけ上の割高が生じる可能性があります。

過去10年間の利益を使えば、複数の景気局面を含めた企業の収益力を基準にできます。

その結果、現在の株価が一時的な業績ではなく、より長期的な利益水準に対してどの程度まで買われているのかを把握しやすくなります。

■インフレ調整によって異なる時代の利益を比較

CAPEレシオでは、過去の利益をそのまま平均するのではなく、インフレを考慮して調整します。

物価が上昇すれば、同じ金額でも購買力は変化します。

10年前の100ドルと現在の100ドルを同じ価値として扱えば、長期的な利益比較がゆがむ可能性があります。

そこで、過去の利益を現在に近い物価水準へ調整してから平均化します。

この処理により、名目上の数字ではなく、実質的な企業収益力に対して現在の株価が何倍まで評価されているのかを比較できます。

150年以上にわたる市場データを分析するうえで、インフレ調整は重要な要素です。

■現在のCAPEレシオは40.98

Phoenix Connectが公開したページでは、1871年2月から2026年7月までのCAPEレシオを確認できます。

2026年7月21日時点の現在値は40.98です。

全期間の平均は17.41、過去最高値は1999年12月に記録した44.19、過去最低値は1920年12月の4.78となっています。

現在値40.98は長期平均17.41の約2.35倍であり、ITバブル期の過去最高値44.19との差は3.21ポイントです。

歴史的な比較では、現在のS&P500は極めて高いバリュエーション領域に位置しています。

ただし、CAPEレシオが高いことは、直ちに株価が下落することを意味しません。

現在の株価に、AI、半導体、クラウド、データセンターなどの成長期待や、将来の企業利益拡大が強く織り込まれている可能性を示しています。

■CAPEレシオが高いと暴落するのか

CAPEレシオについて最も多い誤解が、「高ければ間もなく暴落する」というものです。

CAPEレシオは、株価の短期的な天井や暴落日を特定する指標ではありません。

高いバリュエーションが数年間維持され、その間に株価がさらに上昇する可能性もあります。

企業利益の拡大、金利低下、金融緩和、世界的な資金流入が続けば、割高な市場がさらに割高になることがあります。

CAPEレシオが示すのは、「いつ下がるか」ではありません。

現在の株価を正当化するために、将来どの程度の利益成長が必要なのかを考えるための指標です。

数値が高いほど、期待が崩れたときの評価修正が大きくなりやすい可能性があります。

■トレード経験者が陥りやすい早すぎる空売り

長期的な割高判断が正しくても、エントリー時期が早すぎれば利益にはつながりません。

「米国株は割高だから下落する」と考えてS&P500を空売りしても、上昇トレンドが続けば含み損が拡大します。

指数CFDや信用取引には、証拠金、スワップ、強制ロスカットという時間的な制約があります。

最終的に下落したとしても、その前の上昇に耐えられなければ、長期分析を収益へ変えることはできません。

CAPEレシオは、売りエントリーを実行するトリガーではありません。

長期的なバリュエーション環境を把握し、実際のエントリーはトレンド、高値・安値の切り上げと切り下げ、移動平均線、サポート・レジスタンス、金利、需給、ボラティリティから判断する必要があります。

■長期評価と売買タイミングを分けて考える

CAPEレシオを実践で活用するには、バリュエーションとタイミングの役割を分けます。

市場全体が割高か割安かは、CAPEレシオの現在値、長期平均、過去水準、推移から確認します。

実際に買うか売るかは、価格チャートや市場環境から判断します。

CAPEレシオが歴史的高水準でも、株価が高値と安値を切り上げている間は、上昇トレンドが継続する可能性があります。

一方、高いCAPEレシオに加え、重要な支持線の下抜け、高値・安値の切り下げ、金利上昇、利益成長の鈍化などが重なれば、下落リスクへの警戒を強める材料になります。

CAPEレシオだけで相場を断定せず、複数の条件が重なる局面を確認することが重要です。

■「買うか売るか」より「どれだけ持つか」へ活用

CAPEレシオの実践的な使い方は、売買方向の決定よりも、リスク量の調整です。

現在のように長期平均を大きく上回る局面では、新規資金を一括投入せず、複数回に分けて購入する方法があります。

指数CFDや信用取引では、通常よりレバレッジを抑えます。

大きな含み益がある場合は、一部を利益確定し、下落時に再投資できる現金を確保します。

米国株へ資産が集中している場合は、現金、金、債券、他地域の株式などを組み合わせることも選択肢になります。

高いから市場から完全に撤退するのではありません。

上昇が続いた場合の利益機会を残しながら、期待が崩れた場合にも投資を継続できる状態を作ります。

■積立投資を停止するための指標ではない

CAPEレシオが高いからといって、S&P500の積立投資を直ちに停止する必要はありません。

積立投資には、高値と安値の両方で定期的に購入し、取得価格を時間的に分散する目的があります。

割高を理由に積立を止め、その後も株価が上昇すれば、長期的な資産形成の機会を逃す可能性があります。

一方、現在の高いCAPEレシオを無視し、直近の高い株式リターンが今後も当然に続くと考えるのも危険です。

積立額を生活に無理のない範囲へ抑える。

急落しても継続できる現金を残す。

米国株だけに資産を集中させない。

CAPEレシオは、積立を止めるか続けるかを決めるものではなく、期待リターン、積立金額、資産配分を見直す材料として活用できます。

■シラーPER長期チャートでCAPEレシオを理解

公開ページでは、S&P500のCAPEレシオについて、現在値、前回比、長期平均、過去最高値、過去最低値を確認できます。

表示期間は、全期間、100年、50年、25年、10年、5年、1年から切り替えられます。

短期的な変化だけでなく、ITバブル、金融危機、コロナショックなどの過去局面と現在を比較できます。

日付と数値による履歴検索にも対応しており、特定時点のCAPEレシオを確認することも可能です。

通常PERだけでは見えにくい長期的な市場評価を把握し、感情的な高値追いや早すぎる逆張りを防ぐためにご活用ください。

?【シラーPER チャート】Shiller PER・CAPEレシオ|株価の長期バリュエーション
https://www.phoenixconnect.jp/shiller_per

※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。




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