金融業界は、かつてないスピードで変化しています。個人の非対面化、法人の高度な財務ニーズ、多様な規制、金融犯罪リスク、膨大な事務処理──。これらに同時対応できる柔軟かつ高度な支援ツールが求められています。
このたび私たちは、次世代AIプラットフォーム「AI孔明TM on IDX」の業界別モジュールとして、金融機関向けの「AI孔明TM on IDX for Finance」をリリースしました。
▼金融機関向けの「AI孔明TM on IDX for Finance」
https://www.idx.jp/case/finance/
本モジュールは、勘定系システム、CRM(顧客管理)、AML(アンチマネーロンダリング)システム、モニタリングレポートなどと連携し、口座情報・取引履歴・顧客応対・リスク評価をAIで横断的に処理・判断する、金融現場の“AI参謀”として設計されています。
■金融機関の課題とAIが提供する価値
● 膨大な口座・取引データの確認・照合に人手と時間がかかる
● マネーロンダリングや不正検知が属人化・後追いになりやすい
● 顧客応対の一貫性が部署・担当者によりばらつく
● 内部管理レポートの作成・更新に膨大な時間
● 監督官庁・監査対応における説明責任への負荷
こうした課題に対し、AI孔明は、既存の勘定系・CRM・リスクシステムの上に「意思決定支援AI」と「データ統合基盤(IDX)」を重ねる形で、段階的かつ効果的な業務改善を実現します。
■モジュール構成とシステム接続
● 勘定系・CRM・AML・モニタリング等との連携:
口座情報、取引履歴、担当者応対記録、アラート履歴、本人確認書類などをIDXに統合。
● IDX:部門を横断する金融データの共有基盤:
勘定系データと顧客接点情報を一元化し、KYC・FATF・監査対応にも応用可能な構造で蓄積。
● 生成AI「AI孔明TM」による支援と判断補完:
「この取引の正当性を過去の傾向と比較して」
「この顧客の属性からリスク分類を再評価して」
「今月の取引アラート一覧をレポート化して」
「過去の苦情対応のパターンを整理して改善提案して」
といった知的業務について、自然言語での質問に回答し、質問者の判断を補完してくれます。
■主な機能
1. 取引アラート・疑義取引の自動評価支援
→ 異常な取引パターンを分類・要注意案件をAIが提示。
2. KYC/本人確認の自動照合・抜け漏れ指摘
→ 書類・属性・取引履歴の整合性をAIが検証し、リスク度を分類。
3. 顧客応対履歴の要約と一貫性チェック
→ 各窓口・チャネルでの応対履歴を統合し、対応ぶれの検知や文書化支援に活用。
4. 内部統制レポートの自動作成支援
→ 月次報告・監査用資料・当局提出文書などのドラフトを生成AIが作成。
5. 部署横断のナレッジ活用(生成+検索)
→ 過去の事例・通達・マニュアルをベースにAIが回答・提案することで属人化を防止。
■導入効果のモデルケース
<項目> <従来業務(平均)> <AI孔明 導入後(想定)>
●疑義取引の判断作業: 約20~40分/1件 10分~20分以内で判断
●顧客対応履歴からの報告作成: 約1時間/1件 AI下書きで約30分に短縮
●KYC書類の突合作業: 担当者目視で30分 AI自動突合で15分
●部門横断の統計レポート作成: 数日~1週間 AIにより半分以下の時間で作成
■特徴:リスクと信頼の両面から“判断支援”を提供
AI孔明TMは、単なる情報検索AIやFAQボットではなく、判断・証跡・説明責任を求められる業務の支援に特化しています。特に、以下のような応用が可能です。
● 過去事例との比較からリスクの定量化を支援
● 顧客属性×取引パターンの異常検知を強化
● ガバナンス/コンプライアンス報告の標準化
● 行内の情報分断を超えた「全体最適」の補助
■実証導入・協業企業の募集
「AI孔明TM on IDX for Finance」 は、以下の金融機関への実証導入・協業を募集しています。
● 銀行・信用金庫・ネットバンク
● 保険・証券・資産運用会社
● 金融システムベンダー/CRM開発企業
金融関連のDXガイドラインにも対応した内容で、システム単体導入・連携・業務補助導入など、段階的な導入ができます。
■お問い合わせ・無料トライアル申し込みはこちら:
https://www.idx.jp/case/finance/
【AIデータ株式会社について】
名 称:AIデータ株式会社 代表者:佐々木 隆仁
設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本: 1億円(資本準備金15億2500万円)
URL: https://www.aidata.co.jp/
AIデータ社は、データインフラと知財インフラを基盤に、20年以上にわたり企業や個人のデータ資産を守り、活用する事業を展開してきました。9,000社以上の企業、90万人以上のお客様から信頼を得ており、データ共有、バックアップ、復旧、移行、消去を包括する「データエコシステム事業」では、BCNアワードで16年連続販売本数1位を獲得しています。
データインフラでは、IDXのクラウドデータ管理や復旧サービスを提供するとともに、経済産業大臣賞を受けたフォレンジック調査や証拠開示サービスを通じて、法務分野でも高い評価を得ています。
一方、知財インフラでは、グループ会社の特許検索・出願支援システム『Tokkyo.Ai』や特許売買を可能にするIPマーケットプレイスの構築により、知財管理と収益化を支援。これらを統合し、生成AI『AI孔明TM』によるデータと知財の融合プラットフォームを展開しています。
また、防衛省との連携による若手エンジニア育成にも注力し、データ管理と知財保護を通じて社会基盤の強化に貢献しています。



配信元企業:AIデータ株式会社
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