K-POPグループの“序列”は、思っている以上に変わりにくい。
次々と新人グループが登場しているものの、上位を切り崩すのが難しい状況が続いている。
そんな現実を知る手がかりとなるのが、韓国企業評判研究所が毎月発表している「ブランド評判」ランキングだ。
同ランキングは、ビッグデータを用いた参加指数、メディア指数、疎通指数、コミュニティ指数を総合して算出されるもので、音盤や音源成績だけでは見えにくい“話題性”や“オンライン上の存在感”を測る指標といえる。
今年1月から9月までの「アイドルグループブランド評判」を並べてみると、上位には何度も同じ名前が登場する。その一方で、今年後半に入って、明らかに新しい動きも出てきた。
やはり圧倒的だったBTS
今年のこれまでのブランド評判を語るうえで、まず外せないのがBTSだ。なんと1月から8月まで、8カ月連続で1位を記録した。

しかも、ただ首位にいただけではない。4月にはブランド評判指数1889万9941ポイントを記録し、2位IVEの636万3816ポイントに約3倍もの差をつけた。
5月も1060万8366ポイントで1位。6月793万3559ポイント、7月651万8675ポイントと指数自体は下がったが、それでもトップの座は譲らなかった。
今年前半から夏にかけて、このランキングの“王者”はBTSだったといっていいだろう。
また、これまでのトップ10を並べると、既存の人気グループの強さが目立つこともわかる。
BTS、BLACKPINK、IVE、SEVENTEENは、9カ月を通じてトップ10圏内に入り続けている。TWICEも9カ月中、8カ月でトップ10入りした。つまり、月ごとの順位は動いていても、トップ層の中心メンバーそのものは簡単には崩れていない。

BLACKPINKは2位→3位→2位→4位→3位→5位→7位→6位→3位。IVEも3位→2位→3位→2位→2位→3位→9位→3位→8位とほぼトップ3圏を維持した。SEVENTEENも5位→4位→4位→5位→4位→6位→6位→4位→6位と大きく順位を落とすことなく、集計期間を通して安定して上位にいる。
“人気グループは、やはり強い”。9カ月分をまとめて見ると、まずその事実が浮かび上がる。

その固定層を突き抜けたRESCENE
だからこそ、最新の9月のランキングが目につく。
8カ月連続1位だったBTSを2位に押しのけ、首位に立ったのはRESCENE(リセンヌ)だ。
RESCENEは、5月時点ではトップ15にも入っていなかった。ところが6月、BLACKPINKを抜いて一気に4位へ。ブランド評判指数423万5383ポイントを記録し、前月比では450%以上の急増だった。
その後、7月も4位を維持し、8月には2位に浮上。そして9月には822万7982ポイントを記録し、ついにBTSを抜いて1位となった。

トップ10に入った推移を見ると、6月4位→7月4位→8月2位→9月1位。一度だけ急上昇したのではなく、数カ月かけて上位に居座りながら、さらに順位を上げたということになる。
ここがRESCENEの特徴だろう。実際、リーダー・ウォニの個人YouTubeから生まれた「巨済(コジェ、地名)ヤッホー」というミームをきっかけに、一気に認知度を広げた。
そこから2024年発表の『LOVE ATTACK』が再び注目を集め、リバイバルヒットにつなげただけでなく、KARAの名曲を再解釈した新曲『Pretty Girl』を通じて、7月に音楽番組で初の1位を獲得。ネット上のバズを、実際の音楽成績へとつなげている。
活動の幅も急速に広がっている。日本人メンバーのミナミが、9月16日放送の『ラジオスター』で広告の問い合わせが100件以上届いていると明かし、5月だけで大学祭に約18回出演したと説明したほどだ。
RESCENEの順位上昇には、それだけの背景がある。ミームから始まった話題が、音楽、テレビ、広告、商品へと次々に広がり、その存在感を押し上げている。
実はもう一組、“新しい常連”がいる
ただ、2026年の変化はRESCENEだけではない。もう一組、見逃せないのがCORTIS(コルティス)だ。
CORTISは5月に5位へ入ると、6月2位、7月2位、8月7位、9月5位と、驚くほどの安定感で5カ月連続トップ10に入っている。

RESCENEほど派手に1位まで突き抜けたわけではない。しかし、2位を2カ月連続で記録し、その後もトップ10から消えていない。これは人気グループの牙城が高い同ランキングにおいて、新人グループらしからぬ動きだ。
事実、この間の成績も新人離れしている。
5月に発売した2ndミニアルバム『GREENGREEN』は、7月にトリプルミリオンセラーを達成。タイトル曲『REDRED』もMelon月間チャートで4カ月連続トップ3を維持し、ボーイズグループ曲として2020年のBTS『Dynamite』以来の最長記録を打ち立てた。
さらにSpotify「デイリートップソング韓国」では、4月27日の初首位から9月12日までに通算120回1位を記録。1曲で4カ月以上にわたって首位を獲得したグループは、2021年の同チャート集計開始以降、CORTISだけだという。
圧倒的な成果を出しつつ、いつの間にかブランド評判ランキングでも“上位常連”の一角に入り始めている。
RESCENEが急上昇型だとすれば、CORTISは定着型といえそうだ。今年後半のランキングを見ていると、この2組が既存のトップ10に割って入ってきたことが大きな変化といえるだろう。
9月にはATEEZも4位へ急上昇
さらに9月、もう一つ動きがあった。ATEEZ(エイティーズ)だ。
1~7月まで一度もトップ10に入っていなかったが、8月に10位にランクインすると、9月には一気に4位まで上昇。RESCENE、BTS、BLACKPINKに続く位置まで浮上した。

ATEEZは6月26日にリリースした新曲『BAD』の活動で、メンバー・サンのパワフルなパフォーマンスがSNSを通じて世界的に拡散した。『BAD』のロングヒットや、サンのパフォーマンス動画が話題を集めるなか、ブランド評判でも順位を大きく上げた。
RESCENEとCORTISが上位に定着し始めたタイミングで、ATEEZまでトップ5へ入ってきたことは興味深い。
2026年のブランド評判ランキングを9カ月分並べると、全面的な世代交代ではないことがわかる。BTS、BLACKPINK、IVE、SEVENTEENという核は依然として強い。ただ、その周囲ではRESCENEとCORTISが定着し、ATEEZも急浮上した。
トップ10という限られた10席の中で、確実に“席替え”が始まっている。
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