福士蒼汰は元日本人タレントと共演、安藤サクラはMV出演しただけなのに…先祖まで掘る韓国の“遡及型炎上” | RBB TODAY
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福士蒼汰は元日本人タレントと共演、安藤サクラはMV出演しただけなのに…先祖まで掘る韓国の“遡及型炎上”

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福士蒼汰は元日本人タレントと共演、安藤サクラはMV出演しただけなのに…先祖まで掘る韓国の“遡及型炎上”
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タレントのカンナムが、議論の中心に立たされている。

発端は、8月20日に自身のYouTubeチャンネルで公開した俳優・福士蒼汰との共演動画だった。

【画像】福士蒼汰、“元日本人”カンナムの動画に出演

2人は韓国語で会話し、激辛ラーメンを食べるなど和やかな時間を過ごした。カンナムはSNSでも福士について「本当に賢くて優しいソウタ。たくさん応援してください」と紹介していた。

ところが動画公開後、福士の過去が掘り起こされた。

2015年、福士はフジテレビの終戦70年特集ドキュメンタリーに出演し、自身の祖父が太平洋戦争中に神風特攻隊員候補だったことを知ったと語っていた。

韓国ではこの家族史が大きく問題視され、「なぜ光復節(8月15日)が過ぎて間もない時期に、そうした背景を持つ日本俳優を宣伝するのか」と批判が噴出。カンナムは福士出演動画と関連SNS投稿を削除した。

ただ、それで騒動は終わらなかった。

削除したのに説明なし…再び批判

動画を削除したカンナムは、この件について謝罪も釈明もしなかった。

カンナム
(写真提供=OSEN)カンナム

その後は通常どおり別動画を公開し、さらにJ-POPの名曲を韓国歌手がリメイクする企画も進めている。すると今度は、「前の動画について何の説明もない」「削除だけして知らん顔で進めるのか」といった声が寄せられた。

カンナムへの視線が特に厳しくなった背景には、彼自身の経歴もある。

日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、日本国籍で韓国芸能界にデビュー。元スピードスケート韓国代表のイ・サンファと結婚した後、2022年には日本国籍を放棄し、韓国国籍を取得した。

そのため今回も、「韓国に帰化して国家代表の妻(イ・サンファ)までいる人が、空気も読まない」といった批判が重なった。

ただ、ここでひとつ線を引く必要がある。

カンナム(左)と福士蒼汰
(写真=カンナムSNS)カンナム(左)と福士蒼汰

韓国では福士に“右派疑惑”というレッテルが貼られているが、本人が神風特攻隊を称賛したり、侵略戦争を美化したりした事実が確認されたわけではない。当時のドキュメンタリーで福士は、撮影を通じて初めて祖父が特攻隊員候補だったことを知ったと話している。

祖父が出撃前に終戦を迎えたため生き残り、「もし出撃していたら今の自分はいなかった」と語り、映像を見ながら涙を流した。番組の最後には、戦争体験を後世に伝えていく趣旨の発言もあった。

つまり今回問われたのは、福士本人の現在の政治的発言ではない。祖父の戦争歴だった。

本人ではなく、祖先まで遡って叩く

ここ最近の韓国では、こうした“遡及型炎上”とも呼べそうなケースが目立っている。

同じく8月には、韓国バンドHYUKOHの新曲ミュージックビデオに安藤サクラが出演しただけで議論になった。

安藤サクラ
(写真提供=OSEN)安藤サクラ

問題視されたのは、安藤本人の言動ではない。曽祖父が第29代首相・犬養毅だったことだ。

安藤本人が曽祖父の思想や歴史観を支持している事実は確認されていない。それでも、何世代も前の家族史がキャスティング評価の材料になった。

さらに女優ハヨンのケースでは、自ら「4代続く医師家系」と紹介したことをきっかけに、曽祖父の記録まで掘り起こされた。

その曽祖父とされる人物が親日団体の名簿に掲載されていた記録が注目され、所属事務所が説明を訂正。ハヨン本人も謝罪する事態となった。

ハヨン
(写真提供=OSEN)ハヨン

そして今や韓国では、自分の姓と本貫を入力すると、同じ系統に「独立有功者」や「親日反民族行為者」がいるか確認できる、いわゆる“親日派スキャナー”まで話題になっている。

芸能人本人の過去を掘るだけではない。祖父母、曽祖父、さらには一族の歴史まで遡る。韓国の一部ネット世論では、評価対象がそこまで広がりつつある。

なぜここまで遡るのか

もちろん、これを単純に「韓国は反日だから」と片づけるのも違うだろう。

背景には、日本統治期への協力によって得た財産や地位が、その後も子孫に受け継がれたのではないかという、韓国社会に根強く存在する歴史認識がある。「独立運動をすれば3代が苦しみ、親日をすれば3代が栄える」という言葉があるほどだ。

実際、韓国では今年12月から、「親日反民族行為者財産の国家帰属等に関する特別法」が施行され、日本統治期に日本への協力の対価として取得したと認定される財産を国庫へ帰属させる制度が再び動き出す。

過去の調査委員会では、親日反民族行為者168人の財産について国家帰属が決定され、その規模は当時の時価で2373億ウォン(約275億円)に達した。今回は、すでに売却された財産の代金まで回収対象となり得る。

つまり、日本統治への協力によって形成された利益が現在まで受け継がれている場合、それを清算するという考え方が、ネット上の議論だけでなく制度にも反映されているわけだ。

「親日派スキャナー」
(画像=「親日派スキャナー」)「親日派スキャナー」で「順興 安氏」と検索、“親日派”が3人(赤字)という結果に

一方で、韓国内でも「祖先が犯した過ちを子孫が背負う必要があるのか」「80年以上前まで遡って断罪するのか」といった反論も少なくない。

つまり、韓国社会全体が一枚岩というわけではない。だからこそ、今回のカンナム騒動は難しい。

福士本人ではなく祖父の経歴が問題になり、その福士と共演したカンナムまで批判される。さらにカンナムが動画を消せば、「説明しろ」と追及され、通常活動に戻れば「何事もなかったように進めるのか」とまた批判される。

歴史を忘れないことと、祖先の責任を子孫にまで負わせることは同じではない。どこまで遡れば、その人自身を評価したことになるのか。

福士蒼汰とカンナムをめぐる今回の騒動は、その線引きがいま韓国でどこまで広がっているのかを、あらためて浮かび上がらせている。

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《スポーツソウル日本版》

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