日本の名将はどのような影響をもたらすのか。
過去5シーズン、プレーオフ進出を逃してきた韓国女子バレーチームのIBK企業銀行アルトスは、元日本代表監督の眞鍋政義氏を招へいし、チームの改革を掲げた。
2024年に日本代表をバレーボールネーションズリーグ(VNL)決勝に導き、銀メダルを獲得した眞鍋監督は、データバレーの第一人者として知られる。身体的な条件で他国に劣る日本が、世界レベルへと飛躍するうえで、大きな原動力となった指導者だ。そのスタイルは韓国でも変わらないようだ。
8月13日、龍仁(ヨンイン)の研修施設で本紙『スポーツソウル』の取材に応じた眞鍋監督。「もう3カ月が経ったので、適応は終わった。もともとソウルにはよく旅行に来ていたので、慣れない場所ではない。韓国は暑いと言われるが、日本よりは暑くないし暮らしやすい」と笑顔を見せた。
選手の把握も終え、いよいよ本格的なシーズン準備に入る。練習試合を中心とした実戦を通じて、チームを作り上げていく段階だ。「まだ自分たちの選手しか見ていないが、韓国の選手は真面目で意欲的。指導しやすい。選手たちが成長していく姿を見ることができ、やりがいも感じている」と話した。

さらに、「韓国の選手は身体能力が高い。パワーも日本の選手よりある」と評価し、「分かりやすい方法で説明し、それをトレーニングに取り入れている。これまで自分が学び、経験してきたすべてを注ぎ込んでいる。選手たちにとって新たな挑戦になるだろう」と語った。
データバレーの指導もすでに始まっている。クラブによると、選手たちはこれまで馴染みのなかったものの、説得力のある眞鍋監督の指導法に手応えを感じ、意欲的に新シーズンの準備に取り組んでいるという。どのような結果につながるかは未知数だが、チーム内では期待が高まっている。
「詳しく説明するのは難しいが、選手自身が毎日映像を見るようにしている。具体的な数値も共有している。それを参考にしながら、客観的な数値を向上させていく過程にある。数字は嘘をつかない。勝つためには、客観的な数値で相手を上回らなければならない。韓国の選手たちがまだ触れたことのない部分もあるが、丁寧に分析して説明すれば、ついてこられるはずだ」と自信を見せた。
そんな眞鍋監督が掲げる具体的な数字が一つある。昨シーズン、38%前後に達していたエース、ビクトリアの攻撃占有率を下げることだ。
眞鍋監督は「ビクトリアの占有率は25%程度まで下げるよう調整する。アウトサイドヒッターも積極的に活用し、ミドルブロッカーもできる限り使う。攻撃をさまざまな選手に分散させるバレーを目指している」と明かした。
そのためには、セッターの役割が重要になる。アルトスはここ数年、セッターのポジションに課題を抱えてきた。それをセッター出身でもある眞鍋監督が、どのように改善するのか注目される。

眞鍋監督は「ここに来る前から、多くの人がセッターを心配していた。そこで他チームのセッターも見たが、大きな差はなかった。うちのセッターたちは誰よりも熱心に練習に取り組んでいる。バレーボールは互いに助け合うスポーツだ。セッターも良いプレーをしなければならないが、チームメートも一生懸命サポートするだろう」と語った。
さらに、「セッターは何より、安定したトスを上げられなければならない。アタッカーが打ちやすいボールを上げることを重視し、その方法も教えている。9月からは練習試合を通じて、誰を先発として起用するか判断する」と説明した。
目標については「すでに選手、コーチングスタッフ、すべての関係者と話し合った。我々の目標は優勝」としたうえで、「これまでプレーオフにも進出できず、優勝もできていない。現状を打開するためには、新しいことに挑戦しなければならない。選手たちも意欲的に取り組んでいる。韓国人スタッフもよくついてきてくれている。全員で力を合わせ、自信に満ちたシーズンを送りたい」と意気込みを語った。



