仕掛け人は“元日本人” 今さら感のある「J-POPを韓国語で歌う企画」は大丈夫か…第1弾は少女時代テヨンの『晩餐歌』 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

仕掛け人は“元日本人” 今さら感のある「J-POPを韓国語で歌う企画」は大丈夫か…第1弾は少女時代テヨンの『晩餐歌』

エンタメ 韓国・芸能
注目記事
仕掛け人は“元日本人” 今さら感のある「J-POPを韓国語で歌う企画」は大丈夫か…第1弾は少女時代テヨンの『晩餐歌』
  • 仕掛け人は“元日本人” 今さら感のある「J-POPを韓国語で歌う企画」は大丈夫か…第1弾は少女時代テヨンの『晩餐歌』

少女時代のテヨンが、日本のヒット曲を韓国語で歌う。

それ自体は、音楽ファンにとって十分に興味を引くニュースだろう。

【写真】“仕掛け人”カンナム、日本国籍を放棄したワケ

テヨンは日本のシンガーソングライターtuki.の代表曲『晩餐歌』を韓国語でリメイクし、6月29日に各種オンライン音源プラットフォームを通じて公開する予定だという。

『晩餐歌』は、日本で大きな反響を呼んだヒット曲であり、韓国メディアも「日本を強打したメガヒット曲」「日本の国民的失恋ソング」といった表現で紹介している。

そこに、韓国を代表する女性ボーカリストであるテヨンが参加するとなれば、注目が集まるのも自然だ。

J-POPの韓国語化は新しくない

少女時代・テヨン
(写真提供=OSEN)少女時代・テヨン

今回のリメイクは、「J-POP REMAKE」プロジェクトの第1弾として発表された。

同プロジェクトは、日本のメガヒット曲や隠れた名曲を、韓国を代表するアーティストが新たに解釈して披露する企画だ。プロジェクト側は、単なるリメイクを超えて、異なる言語と情緒を持つ音楽を新しい方式でつなぐ「文化翻訳」の意味を持つと説明している。

言葉だけを聞けば、いかにも今の日韓ポップスらしい企画に見える。

ただ、少し立ち止まってみると、疑問も残る。日本の楽曲を韓国語で歌うこと自体は、決して新しい現象ではないからだ。

尾崎豊の『I LOVE YOU』、中島美嘉の『雪の華』、倖田來未の『キューティーハニー』など、日本のヒット曲が韓国語で歌われ、韓国のリスナーに広く知られた例は少なくない。日本の曲を韓国側が受け取り、韓国語の歌詞と韓国アーティストの歌声で再解釈する流れは、すでに長く存在してきた。

そう考えると、「J-POP REMAKE」という看板は新しく見えても、やっていること自体にはかなりの既視感がある。

むしろ最近目立つのは、その逆方向の動きだ。

日本のアーティスト自身が、自らのヒット曲を韓国語で歌い、韓国市場へ届けるケースが出てきている。

CUTIE STREETは代表曲『かわいいだけじゃだめですか?』の韓国語バージョンを正式リリースし、韓国の音楽番組でも韓国語歌詞によるステージを披露した。

『かわいいだけじゃだめですか?』韓国語バージョン
(画像提供=LIVET)『かわいいだけじゃだめですか?』韓国語バージョン

乃紫の『全方向美少女』、imaseの『NIGHT DANCER Korean Ver.』、富岡愛の『グッバイバイ(Korean Ver.)』なども、韓国語圏を意識した展開として挙げられる。

かつては、韓国人アーティストが日本の名曲を韓国語で歌うことが自然な流れだった。だが今は、日本側のアーティストもまた、韓国語版を用意し、韓国のリスナーやSNS市場へ直接届けようとしている。

その意味では、韓国アーティストがJ-POPを韓国語でリメイクする今回の企画は、形式としては新しいというより、むしろ従来型に近い。

仕掛け人は“元日本人”の歌手

興味深いのは、J-POPを韓国語で歌うことを「文化翻訳」や「日韓音楽交流」という看板の下で、韓国市場向けのシリーズ企画として再パッケージしている点だろう。

そして、その仕掛け人がカンナムであることも、この企画に独特のねじれを与えている。

カンナム
(写真提供=OSEN)カンナム

カンナムは日本で生まれ育ち、のちに日本国籍を放棄して韓国籍を取得した歌手・タレントとして知られる。韓国のバラエティ番組では、妻である元スピードスケート韓国代表イ・サンファの存在や、母親が韓国人であることなどを理由に、韓国への帰化を決めたと語っていた。

そのカンナムが、今度は「良いJ-POPを韓国に紹介し、韓国の名曲も日本に紹介したい」「音楽を通じて両国をつなぐ“文化使節団”のような役割を果たしてみたい」と抱負を明かし、「J-POP REMAKE」プロジェクトを企画した。

日本人として生まれ育ち、韓国籍を選んだ人物が、日本のヒット曲を韓国アーティストの声で韓国語化する。これほど日韓ポップスの現在地を象徴する構図もないだろう。

もちろん、テヨンの起用そのものは非常に強い。

テヨンは少女時代のメインボーカルとして知られ、ソロ歌手としても韓国を代表する女性アーティストの一人だ。繊細な表現力と独特の声色を持つテヨンが『晩餐歌』を歌えば、単なる翻訳カバーではなく、韓国のリスナーに届く新たなバラードとして受け止められる可能性は十分にある。

テヨンが歌う『晩餐歌』のティーザー
(画像=SHGOLDNETWORKS)テヨンが歌う『晩餐歌』のティーザー

だからこそ、今回の企画の成否は、テヨンの歌唱力ではなく、プロジェクトそのものがどこまで新しい意味を提示できるかにかかっている。

「J-POPを韓国語で歌う」ことは、それほど珍しくない。日本の名曲が韓国語でカバーされてきた歴史もあれば、近年のように日本アーティスト自身が韓国語版を出す流れもある。

そのなかで、あえて「J-POP REMAKE」と銘打つなら、ただ日本のヒット曲を韓国語に訳して歌うだけでは物足りないといわざるを得ない。

問われるのは、このプロジェクトが既存の韓国語カバーの焼き直しに終わるのか、それとも日韓の音楽市場が近づいた現在だからこそ成立する、新しい再解釈を見せられるのかだ。

「文化翻訳」という言葉は美しいが、その実態が、韓国で広がるJ-POP人気を韓国アーティストの音源として再商品化するだけなら、目新しさは薄い。

第1弾となるテヨンが歌う『晩餐歌』に期待しつつも、「J-POP REMAKE」プロジェクトそのものに新しい価値があるのかどうかは、今後の展開で問われることになりそうだ。

【画像】日本国籍を放棄したカンナム、“韓国人”となって初めて迎えた光復節の文章が話題

【写真】胸元の線が見える…少女時代・テヨン、白タンクトップ姿に注目!儚げかつ洗練

日本国籍を捨て韓国人に!山田涼介と共演したカンナム、“6度目の正直”で受かった帰化試験の秘話

《スポーツソウル日本版》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

page top