タレントのパク・ナレをめぐる論争が、連日広がりを見せている。
パワハラ疑惑や違法医療施術疑惑に続き、今回はバラエティ番組を通じて築かれてきたイメージが、演出された“やらせ”ではないかという主張まで浮上した。
ユーチューバーのイ・ジンホは12月22日、自身のYouTubeチャンネルを通じて、韓国MBCのバラエティ番組『私は一人で暮らす』(原題)でパク・ナレが見せてきた「料理上手」というイメージが、実態とは異なる可能性があると指摘した。

番組では、祝祭日の料理の準備やキムジャン(キムチ作り)、知人のための料理をすべて一人でこなす姿が強調されてきたが、実際にはマネージャーの手助けがあったという証言があるという。
イ・ジンホは「番組ではパク・ナレが一人で料理を準備しているように映っていたが、祝祭日の料理やキムジャン、コード・クンスト(作曲家)の弁当を作る過程で、マネージャーたちが裏でかなりの部分を手伝っていたという話がある」と言及した。
さらに、「パク・ナレの自宅で、いわゆる『ナレバー』が開かれる際には、マネージャーたちが常に待機し、料理の準備から食材の購入、来客対応、後片付けまでを担っていたという主張も出ている」と付け加えた。
こうした指摘を受け、過去の放送シーンにも改めて注目が集まっている。オンラインコミュニティでは、2023年の秋夕(チュソク)特集放送に登場したパク・ナレの料理シーンが再検証され、さまざまな見方が相次いでいる。

当時、パク・ナレは業務用サイズの食用油や袋入りの小麦粉まで使用した大規模な料理を披露し、話題を呼んだ。しかし一部のネットユーザーからは、業務用食用油の扱い方や、編集後に増えているチヂミのトレーなどを根拠に、「複数人で準備したように見える」との声も上がっている。
パク・ナレをめぐる疑惑が次々と提起される中、バラエティ番組を通じて築き上げてきたイメージや、放送の一場面一場面に至るまで、再び検証の俎上に載せられている状況だ。
一方で、パク・ナレは元マネージャーらとの法的な争いも現在進行中だ。元マネージャー側は、特殊傷害、虚偽事実の摘示による名誉毀損、情報通信網法違反などの容疑でパク・ナレを告訴。これに対し、パク・ナレ側も恐喝未遂容疑での逆告訴に続き、業務上横領容疑で追加告訴に踏み切った。
なお、パク・ナレは12月19日、ソウル・龍山(ヨンサン)警察署で非公開の告訴人調査を受けたと伝えられている。
◇パク・ナレ プロフィール
1985年10月25日生まれ。2006年のKBS公開採用21期を通じて、お笑い芸人としてデビュー。その後、『ギャグコンサート』『私は一人で暮らす』『助けて!ホームズ』『驚きの土曜日』など、さまざまなバラエティ番組で活躍し、独特な扮装とギャグで大きな人気を集めた。特に『私は一人で暮らす』では、優れた食レポや料理の腕前、プロ顔負けの住宅管理能力を披露し、多方面でファンに注目された。義理堅く、人情味のある人物とも。



