人気ボーイズグループEXOの“完全体”実現は依然、不透明だ。
11月29日に公開される韓国Coupang Playのバラエティ番組『姉妹喫茶』(原題)第3話に、EXOのメンバーが電撃出演する。除隊後、EXOのカムバック前の最初の公式活動だ。
ただし、ベクヒョン、シウミン、チェンの3人は登場しない。
『姉妹喫茶』は、イ・スジとチョン・イランの“姉妹”が最高のスターゲストたちと共に楽しむ喫茶トークショー。
公開された予告編は、EXO・カイとチョン・イランの即興ダンスで華麗に幕を開ける。登場と同時に完璧なダンスラインを披露するカイと、それに負けじと全身でリズムに乗るチョン・イランのダンスは爆笑を誘う。
続いてイ・スジとレイのダンスが続き、テンションが上がったイ・スジが「君さ、私を育ててみない?」と尋ねると、真顔になったレイが「えっ、それはちょっと難しいと思います」と断固として答え、笑いを生み出す。

イ・スジの猛アプローチはここで止まらない。D.O.(ド・ギョンス)に「オッパが私を愛しているのかわからない」と直球を投げかけるかと思えば、突然「私、一緒にシャワーしてくるね」と宣言して皆を驚愕させた。
続いてD.O.の「気が狂ったのか?」「君たち、どこまで行くつもりなんだ?」という現実的なリアクションで暴走し、『姉妹喫茶』の熱い現場をそのまま伝える。混乱の中心に立ったイ・スジは「いや、私が楽しもうってこと?君たちの宣伝をしてあげようとしてるんじゃない!」と言い、『姉妹喫茶』ならではの愉快な大騒ぎティータイムを予告した。
EXOの完全体はもう見られないのか
ただし、今回出演するEXOメンバーは計6人だ。
これは、先立って伝えられた、来年の第1四半期にリリースされる8thフルアルバムと、12月に行われるファンミーティングに参加するメンバーと同じ。つまり、SMエンターテインメント所属のスホ、チャンヨル、カイ、セフンに加え、BLITZWAYエンターテインメントに所属するD.O.、そしてチームを離れていた中国人メンバーのレイだ。
EXOメンバーのベクヒョンが設立した事務所「INB100」に所属するベクヒョン、シウミン、チェンの3人は番組出演していない。

EXOの“完全体”活動をめぐって、ベクヒョン、シウミン、チェンの3人とSMエンターテインメントの対立は今も続いている。
3人の所属事務所INB100は10月29日、「EXOの一員として完全体活動をファンに約束し、これに向けてあらゆる努力を傾けている」とし、「早い時期に完全体活動のための合意案を導出する予定だ」と明らかにした。
しかしSMエンターテインメントは、「3人側に紛争終結に対する合意とチーム活動は別問題であるという点を明確に伝えた」とし、「紛争終結に関連して3人側に要求したのは、個人活動の売上額の10%を(SMエンタに)支払えという一つだけであったが、これはまだ履行されていない」と対抗した。
事の発端は2023年6月、ベクヒョン、シウミン、チェンが代理人を通じてSMエンターテインメントに専属契約解除を通知したことに始まる。
双方は専属契約を維持する代わりに、3人の個人活動をINB100で独自に進める条件に合意。しかし、SMエンターテインメントは3人の個人活動売上の10%を支払うようにと契約履行訴訟を提起し、3人は精算金請求訴訟で対抗した。

さらにベクヒョン、シウミン、チェンは、SMエンターテインメントの幹部を特定経済犯罪加重処罰等に関する法律上の詐欺容疑で告訴し、文化体育観光部にSMエンタを精算資料未提供で申告するなどの手続きを踏んだ。しかしSMエンタが相次いで勝利した。
今年10月2日には、契約履行・精算金請求訴訟の第2次調停が不成立となり、本案訴訟手続きに復帰した。
INB100は10月29日、「年末のEXO完全体カムバックを目指し、CBX(3人)はSMが提示したすべての条件を受け入れ、合意の意思を明確に伝えた」としたが、SMエンターテインメントは「3人側は合意意思を明確に伝えたと明らかにしたのとは違い、16日に先に異議申請をした。このような事情を歪曲したことに大きな遺憾を表する」と発表し、対立は解消されていない。
来年の第1四半期にリリース予定のフルアルバムでのカムバックに向け、グループでの活動が活発になっていくEXOだが、ベクヒョン、シウミン、チェンの3人がそこに加わることができるのか、残された時間は少ない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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