故キム・セロンさんが未成年だった時期に交際していたとの疑惑をかけられているキム・スヒョン側が、遺族らに対して、これまで暴露した資料の根拠を明確に示すよう要求した。
10月27日、キム・スヒョンの法律代理人であるコ・サンロク弁護士は、自身のYouTubeチャンネルに「カセヨン(カロセロ研究所)事件の公式立場-捏造された証拠、歪曲された真実」というタイトルの動画を公開した。
コ弁護士は「2016年6月のカカオトーク、そして2018年4月13日のカカオトーク対話の相手を俳優キム・スヒョンと断定した根拠を、大衆の前で明確に明らかにすることを望む」と求めた。
この対話記録は、疑惑を提起したYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が、キム・スヒョンが故人と未成年の時期に交際していたとする証拠として公開した内容だ。
当時、キム・セロンさんはドラマ『魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋~』の撮影中であり、対話の相手は「会いたい」「君が疲れているなら僕が行く」「できるだけ寝ないで待っている」などと愛情を示す言葉を送っていた。

キム・スヒョン側は当時について、キム・スヒョンは映画『リアル』の撮影中であり、「仁川(インチョン)永宗島の撮影場所以外で誰かと会ったり約束したりすることは物理的に不可能だった」という立場だ。
特に対話が行われたとされる日の撮影スケジュールによれば、「午前5時に起床し、永宗島のセット場で終日アクションシーンの撮影が予定されていた」とし、「故人とカカオトークをするために夜通し待ったという設定は成立しない」として該当内容を反論した。
さらに「対話全体から男性の身元を推測できる手がかりが完全に削除されているという事実は、キム・セウィ代表(カロセロ研究所)と遺族が意図的に該当部分を編集・加工したことを強く示唆する」と主張し、「この部分について特に徹底した捜査が行われなければならない」と強調した。
コ弁護士は、5月7日にキム・セウィ代表とプ・ジソク弁護士が記者会見で公開した「故人(キム・セロンさん)の音声」に対しても疑問を提起した。
彼は遺族側に向けて「本当に故人の肉声なのか」と問い、「あなたたちが記憶している故人は、ほぼ10年ぶりに異国の地で再会した特別な縁もない男性にカフェで数百ドルを借り、その男性が尋ねるすべての質問に応じ、自身の未成年時代の性的関係についても下品な罵声を交えながら話すような人間なのか」と質問した。
続けて、「故人が世を去った後、加害者たちは各自の利益のために結託し、故人が生前に実行できなかった嘘を『故人の声』という名目で蘇らせた」とし、「遺族の立場を利用したキム・セウィ代表が捏造された証拠を積み上げ、亡くなった人間を盾に物語を歪曲し虚偽事実を増幅・強化した。今回の事件は、故人が生前に語った内容に誰も容易に反論することができないという点を利用した悪質な犯罪だ」と主張した。
キム・セロンさんは、キム・スヒョンの誕生日でもある今年2月16日、ソウル城東区の自宅で亡くなっているのが発見された。享年24歳。
遺族は葬儀を終えた後、「カロセロ研究所」を通じて、故人が15歳の時から6年間(およそ2015年から2021年)、俳優キム・スヒョンと交際していたと主張した。これに対しキム・スヒョン側は「交際が始まったのはキム・セロンが成人した2019年夏から2020年秋まで」とし、未成年時の交際疑惑を強く否定している。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。



