応援棒(ペンライト)のデザインが酷似しているとして対立しているボーイズグループTHE BOYZとガールズバンドQWERに対して、韓国マネジメント連合が立場を伝えた。
韓国の3大芸能マネージャー団体のひとつ、「韓国マネジメント連合」は9月30日、THE BOYZとQWERの応援棒デザインをめぐる問題について、「厳重に受け止め、これに深い憂慮と遺憾を表す」と立場を発表した。
続けて「応援グッズは、アーティストとファンダムをつなぐ固有の象徴物であり、K-POPファンダム文化の重要なアイデンティティ資産」とし、「今回の応援グッズの類似性議論は、特定のアーティストとファンダムの自負心を侵害することはもちろん、ファンダム間の不必要な対立を招き、業界の信頼を損なう重大な事案」と見なした。
さらに「THE BOYZの所属事務所の立場を十分に理解している」とし、「QWERの所属事務所も誠実な姿勢で問題解決に積極的に協力することを期待している」と伝えた。

先立って、QWER初のワールドツアー「ROCKATION」の公式応援棒のデザインが、THE BOYZの応援棒と類似しているという疑惑が提起され、ファンの対立に拡大した。
THE BOYZの所属事務所One Hundredは9月25日、公式立場を発表し「当該事案を認知して以降、QWER側と協議を続けながらデザイン変更などを要請してきたが、最終的な結論には至らなかった。今後も同様の事態が再発しないよう、すべての法的手続きを含め関連機関と連携して強力に対応していく」として法的対応を示唆した。
一方、QWER側は9月26日、「デザイン的にも著作権上もいかなる問題もない」と反論した。

両者が対立するなかで、韓国芸能制作者協会が9月29日に「中立的な立場から両者の調整・仲裁、実効性ある再発防止策に最善を尽くす」と立場を発表。それに続くように、韓国マネジメント連合も声明を発表した。
韓国マネジメント連合の声明文全文は、以下の通り。
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社団法人韓国マネジメント連合は、最近浮上したTHE BOYZとQWERの応援グッズの類似性議論を厳重に受け止め、これに深い憂慮と遺憾を表します。
応援グッズは、アーティストとファンダムをつなぐ固有の象徴物であり、K-POPファンダム文化の重要なアイデンティティ資産です。今回の応援グッズの類似性議論は、特定のアーティストとファンダムの自負心を侵害することはもちろん、ファンダム間の不必要な対立を招き、業界の信頼を損なう重大な事案といえます。
本連合は、THE BOYZの所属事務所「One Hundred Label」の立場を十分に理解しており、当該事案について、QWERの所属事務所「3Y CORPORATION・Prismfilter Music Group」も誠実な姿勢で問題解決に積極的に協力することを期待しています。
あわせて本連合は、当該問題をはじめ、今後もアーティストとファンダムの秩序を乱す行為に対して積極的に対応していきます。
1. どのような問題が発生しようとも、度を超えた誹謗や憎悪は容認できません。本連合はこのような問題に断固として対処し、成熟したファンダム文化の定着に寄与します。
2. 各種知的財産などの分野は無形の資産であるため、模倣と盗作の境界が曖昧な場合が多いです。このような状況でこそ、創意性を保護しつつ同時に活用可能性を高める二兎を追うためには、業界の合意と調整が非常に重要です。本連合はこれに対して公正な調整手続きを経て協議できるよう、最善を尽くして支援します。
3. 大韓民国の大衆文化芸術産業の未来のための無形資産の保護と価値評価、審議など、公正なシステムが定着できるよう、本連合はキャンペーン、教育をはじめとする多様な試みを通じて当該産業の認識改善を追求します。
今回の応援棒によって引き起こされた紛争は、当該産業が今後さらに高度化されるにつれて鋭く発生し得るさまざまな紛争の一例であるといえます。未来の韓流の持続的な成長と競争力のためには、当該産業のすべての関係者がともに、公正な秩序を築くための責任ある姿勢でシステムを整えていく必要があります。
本連合は今後もアーティストとファンダムの固有の象徴を毀損したり、ファンダム間の秩序を乱したりする行為に対して決して傍観せず、K-POPファンダムが築き守ってきた健全な文化と信頼が揺らがないよう断固として対応していく計画です。
最後に韓国マネジメント連合は、所属事務所とアーティスト、ファンダム間の調和ある共生を支持し、大韓民国大衆文化芸術産業が世界の中で正しく発展できるよう最善を尽くします。
■【画像】デザインが酷似? QWERにペンライト“盗用疑惑”、THE BOYZ側が声明