韓国エンタメ界の「大手中の大手」であるCJグループの会長が“怪しいパーティー”を開いていると報じられ、その実態を調べてほしいという市民からの告発が寄せられた。
また、文化体育観光部が事実関係の把握に乗り出したとも伝えられた。
9月26日、複数の韓国メディアによると、ある市民がCJグループのイ・ジェヒョン会長のパーティーに関連した民願を国民申聞鼓に提出した。
告発人は、このパーティーが単なる私的な集まりを超え、大衆文化芸術産業発展法第16条(禁止行為)に抵触する可能性があると主張。「CJ ENM傘下のオーディション番組で起きた投票操作事件により、すでに大衆の信頼が大きく損なわれた前例がある」とし、「同一企業グループの総帥に対する今回の疑惑は、その不信を増幅させ、業界全般の公正な競争秩序を深刻に損なう可能性がある」と指摘した。
また、「政府と業界がともに再発防止対策を講じ、私的空間を媒介とした非公式なキャスティング・選抜・精算の慣行を遮断し、公正で安全なオーディション・キャスティング環境を回復できるよう、制度改善と現場点検を並行して進めてほしい」と述べた。

この告発の根拠となっているのは、前日(9月25日)に『ディスパッチ』が報じた記事だ。
それによると、イ・ジェヒョン会長は週に2~3回、小規模の“パーティー”を主催し、遊興施設の接待女性、個人配信者、インフルエンサー、無名の芸能人などを招待していたという。
その参加者には、1人あたり数百万ウォン(数十万円)の現金が支給されたとも報道された。
また、このパーティーは徹底した警備の中で行われ、参加者は外見評価や服装ガイドラインに従い、一部は「固定メンバー」に選ばれるために競争を繰り広げたという証言もあった。
CJグループといえば、「関わらない韓国エンタメはほとんどない」といえる存在感で知られる。特に子会社のCJ ENMは、韓国の音楽・映画・ドラマ・芸能コンテンツを総合的に手がけており、国内外のエンタメ産業に大きな影響力を持つ。
その会長によるパーティーの実態によっては、韓国エンタメ界が根底から揺らぎかねないだけに、真相が明らかになるのか注目される。
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