外国人監督を招へいして“失敗続き”の女子バレーボール韓国代表をめぐって、「韓国人監督に任せるべき」との声が高まっている。
韓国バレーボール協会は9月8日、女子バレー韓国代表を率いたフェルナンド・モラレス監督との契約を終了したことを発表した。
これは同日行われた女子競技力向上委員会会議で決定されたもので、協会は「(モラレス監督が)世代交代を経た女子代表チームを、選手との積極的なコミュニケーションと信頼を基盤に運営した点は高く評価された。しかし、FIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)降格という結果を招いた点は主要な残念な要因とされた」とし、「出席した委員全員の同意により、モラレス監督との契約を終了することを決議した」と明らかにしている。
当初、モラレス監督の任期は2024年の代表シーズン開始日から2026年の代表シーズン終了日までだった。ただ、2025年の代表シーズン終了後に再評価を実施するという契約内容に基づき、今回の決定に至った。
最大の問題はVNLの成績だった。昨年は2勝10敗で16カ国中15位に沈み、今年に至っては1勝11敗の18カ国中最下位でVNL降格となった。2026年まで指揮を任せるには、あまりにも残した成果が物足りなかった。

韓国バレー界の内部では、モラレス監督のチーム運営に疑問が呈する声も多かった。休憩時間が過度に多く、練習量が不足しているという指摘や、韓国Vリーグのシーズン中にはプエルトリコで他チームの監督を兼任するなど、韓国人選手のチェックを怠っているという声もあった。
協会は2021年東京五輪においてステファノ・ラバリニ監督体制でベスト4入りを果たした後、セサル・エルナンデス・ゴンザレス監督、そしてモラレス監督と外国人指揮官にチームを託してきた。先進的なバレーボールのシステムを導入すべきという潮流に基づいた判断だった。
しかし、成果を出したのはラバリニ監督のみで、以降の2人はまったく結果を残せなかった。この間に韓国女子バレーが低迷の一途をたどっていることから、業界内部では「韓国人監督に舵を切るべきだ」との声も出ている。選手の特徴や現場の雰囲気を熟知した韓国人指揮官が代表を率いる時期が来たという主張だ。
2026年はアジア選手権、アジア大会といった重要な大会が控えている。チームを立て直し、国際大会で好成績を収めなければならない節目だ。
ここ数年で韓国の事情に疎い外国人監督の弱点が浮き彫りになった以上、変化は避けられない。実際、すでに経験豊富な韓国人監督たちが候補として挙がっているという。
協会はひとまず、公開募集を通じて新監督を選任する方針を示している。苦戦が続く女子バレー韓国代表を復活に導く人物は現れるのか、新監督の決定を楽しみに待ちたいところだ。